(名取キャンパス)平成23年度FD講演会「震災後のこころのケアについて」を開催しました

2011年7月08日

平成23年度FD講演会「震災後のこころのケアについて」

講師:東北国際クリニック院長 桑山紀彦氏

平成23年7月5日(火)午後4時から総合科学教育棟2階の大教室において平成23年度FD講演会「震災後のこころのケアについて」(学生相談室、FD部会共催)を開催しました。講師は、東北国際クリニック院長 桑山紀彦先生です。

講演の要旨は以下のとおりでした。

(1)被災後の心のエネルギーは、衝撃期、蜜月期、幻滅期、再建期の4期があること、(2)震災後から1,2箇月目までには、急性ストレス反応があること、(3)急性ストレス反応には、感情の反応、身体の反応、思考面の反応、行動面の反応があること。特に、子供の特徴として、①心と体が完全に分かれていないこと、②頭痛・腹痛などの身体の不調、悪い夢を見ること、イライラ・攻撃的・過敏な反応など行動等に問題があること、③言葉で表現するのが苦手であること、並びに、(4)ストレス反応への対応 等々について、説明を頂きました。特に、(1)の被災後の心のエネルギーについては、先生ご自身が実際に震災に遭われているので、被災者という目線から、また、(4)ストレス反応への配慮すべきことについては治療経験から説明を頂きました。

また、(5)PTSDに関しては、PTSDの予防、PTSDの3大症状(①回避、②侵入、悪夢など、③発汗、不眠、過反応など)、PTSDには、癒しのプログラムが必要であること、今でも不安や動悸などがある場合はPTSDの可能性があるということ、教員・保護者の方は、是非学生の話を聞く聞き手になって欲しいこと 等々について分かりやすく実例を挙げて説明を頂きました。

閖上小・中学校でPTSDへの対応として行っている心理社会的ワークショップの実施例、並びに20年間の海外医療支援における実例を挙げての説明は、今後の罹災学生の「こころのケア」を行う上で大いに 参考になるものと思われます。

講演会終了後も、教職員からは熱心な質疑応答が続きました。

(総務課)

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講演する桑山先生