仙台高専広瀬キャンパスでは教育研究技術支援室の職員が中心となり、理科に興味を持ってもらうことと仙台高専のPRを目的として、近隣の小・中学校や市民センターのイベントに技術職員を講師として派遣し講義や実験を行う「出前授業」を企画・実施しています。
 令和6年9月12日(木)に仙台市立上愛子小学校の3年生と4年生(2学年、18名)とその保護者に(名)「ゴールを目指そう!イライラ棒」のテーマで出前授業を実施しました。
 イライラ棒ゲームは、針金のコースに針金のリングを通してコースの端から端までリングがコースに触れないように移動させるゲームです。もし、コースにリングが触れるとLEDランプとブザーの音で分かる工夫がしてあります。
 授業を始める前に仙台高専広瀬キャンパスの紹介をおこない仙台高専について知ってもらいました。授業では、はじめに身の回りにある電気の流れる物・流れない物について例を挙げて説明し、イライラ棒ゲームのLEDが光る仕組みやブザーが鳴る原理について勉強しました。その後、製作に必要な部品や使用する工具の取り扱いを確認してから、イライラ棒ゲームを作成しました。
 ラジオペンチを使い針金でコースを思い通りの形に曲げたり、板の上に電子回路基板や配線コードをネジ止めしたり、慣れない作業に最初は苦戦していましたが、保護者と協力して全員が無事にイライラ棒ゲームを完成させることができました。完成後は自分で作ったイライラ棒ゲームで保護者や友達とタイムを競うなど、製作から遊びまで楽しんでいました。
 アンケートの結果からは「電気のことを知れて楽しかったです。あそぶときも楽しかったし作っているときも楽しかったです。(小3)」「楽しかったです。理科がもっと好きになりました。(小4)」「始めは難しそうだなと思いましたがやってみたら説明も丁寧で分かりやすく楽しかったです。ありがとうございました。(保護者)」と言った好評価を得られました。

回路の説明
針金を使ったコース製作
保護者と協力してコースの固定
ドライバーでネジ締め