仙台高専広瀬キャンパスの専攻科1年生は本年度,宮城県大崎市岩出山・鳴子地域の事業者が抱える課題の解決に向けた実践的なIoTシステムの開発実習に取り組んできました。この取り組みの成果報告会を事業者の方を招き実施しました。
本取り組みでは,4月に岩出山・鳴子地区の農場や旅館を訪問して,各事業者が直面する課題を調査しました。その後,学生たちは4名程度のチームを構成し,チームごと課題解決につながるIoTサービスを検討し,さらにそのIoTサービスを実現するためのプロトタイプの開発を行ってきました。「サービスデザインを取り入れたIoTシステム開発」教材を活用して,課題を深く分析し,課題に関わる人達の体験や価値を向上させることができるIoTの提案と開発に挑んできました。
本事業に協力いただいた旅館において実施した成果報告会では,学生たちは,タケノコの食害被害をもたらすイノシシの監視システムや,温泉の湯温管理システムなどそれぞれが開発に取り組んできたIoTサービスについて発表とデモンストレーションを行いました。事業者の方からは実際に使ってみて効果を確かめてみたいといった感想をいただきました。
なお本取り組みについては,大崎タイムス朝刊(1月20日)および河北新報朝刊(1月24日)に取り上げられ掲載されました。