第65回日本学生科学賞入選3等を受賞した、第二段階生 佐藤紅羽さんの研究について

ジュニアドクター育成塾名取キャンパス サイエンス・コース 第1期第二段階生、佐藤紅羽さんが第65回日本学生科学賞入選3等を受賞し、盾が届きました。

佐藤さんは「香り長持ち快適マスク生活!!!」をテーマに、マスク内にこもる臭いを緩和するために香りを吸着する炭に着目して、香りを長く放出できる炭について調べました。炭の原料としては、コーヒーの出がらしやオレンジの皮などのように廃棄するものを選び、SDGsに適合したものづくりを目指しました。

具体的には、まず乾燥した出がらしや柑橘類の皮など10種類程度の原料を粉末状にしてガラス容器に入れ、真空ポンプで空気を除いたのち、バーナーであぶって蒸し焼きにして炭を作りました。
そして、できあがった炭を並べてにレモンオイルを吹きかけ、香りの強さ測定器で香りが何時間持続するのか測定しました。
実験の結果、麦茶の出がらしから作った炭が最も長く香りが持続することが分かりました。
さらに、作った炭を電子顕微鏡で観察することで、炭の表面の様子と香りの持続時間の関係を考察しました。
作った炭を不織布製の袋に詰めてマスクに装着し、実際に使用してみると、ただのマスクでは1時間で香りが消えてしまいましたが、炭を装着したマスクでは4時間香りが持続することが分かりました。

この研究では、廃棄するものをうまく活用することで環境に優しい材料に変え、快適にマスク生活を過ごせるようになるという目的も達成することができました。

日本学生科学賞

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