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研究・地域連携Research and industry-academia collaboration

「大学教育再生加速プログラム(AP)」への取り組み

平成26年度から文部科学省「大学教育再生加速プログラム(AP)」の採択を受けて,教育改革推進センターに次世代型教育推進室を設けて,アクティブ・ラーニングへの取組みを推進しています。

APの事業概要

本校では,「社会人基礎力」および「基礎的・汎用的能力」の養成を重視しており,実験・実習科目を中心にPBLを取り入れています。通常の授業でも,講義と演習・実習を交互に実施するスパイラル型授業が実施されるなど,能動的な活動を取り入れた授業を実施してきました。本事業では,これらの取り組みを加速的に実現し,高専型のアクティブ・ラーニングを確立します。

A³学習システムを核とした高専型のアクティブ・ラーニングの導入,実践

課題と目的

これからの高専には高度な知識と世界水準の技術を有し,自律的,協働的,創造的な姿勢で地域と世界が抱える社会の諸課題に立ち向かい,科学的思考を身につけた人材,これからを生き抜くための21世紀型スキルを備えた人材を養成することが求められています。しかし,現在の授業スタイルは,授業についていけず留年や進路変更(退学)する学生がいる一方で,優秀な学生を十分に伸ばしきれていないのではないかという懸念があります。そこで,学生の学力の底上げ(授業についていけない学生を無くす),突出した人材の輩出(優秀な学生を十分に伸ばす),および,「社会人基礎力」等の汎用的能力の向上を目指す,すなわち,「全ての学生の能力を十分に伸ばす」ための仕組みづくりを本事業の目的とします。

目指す教育システム

本事業では,先進的・能動的・自律的な学びを促す学習システムを構築・実践します。この学習システムを,Advanced Active and Autonomous Learning System(先進的・能動的・自律的学習システム)の頭文字の3つのAを取って,A³(Aキューブ)学習システムと呼びます。A³学習システムは,アクティブ・ラーニング型授業,PBL,マイペース完全習得学習から構成され,様々な目標を持つ学生にとっては,必要とされる学習サイズは当然違っており,かつ,常に変化するものです。つまり,一定量の知識を詰め込む従来型授業から脱却し,個に応じた目標到達レベルに能動的かつ自律的に学習サイズを変化させることができる先進的な学習システムです。

A3(エーキューブ)ロゴ

A3学習システムのイメージ

事業計画

本事業では,全ての授業でのA³学習システムの試行,講演会や勉強会などを通した教員の教育能力の開発,A³学習システムの授業のカリキュラム開発,アクティブ・ラーニング教室やビデオ教材の開発・配信環境の整備を含めたA³学習システムの授業を実施するための教育インフラの整備と実施支援体制の構築を行います。さらに,本校でのA³学習システムの授業を全国高専に普及することを目的とした公開授業・シンポジウム・ホームページ・報告書等での情報発信を行います。

事業の成果

指標 H26
(実績値)
H28
(実績値)
H31
(目標値)
アクティブ・ラーニングを受講する学生の割合 95.5% 100% 100%
アクティブ・ラーニングを導入した授業科目の割合 37.8% 80.3% 96%
アクティブ・ラーニングを行う専任教員の割合 62.7% 96.8% 96%

アクティブ・ラーニング授業風景①

アクティブ・ラーニング授業風景②

ルーブリックFDの様子

AL-A教室の活用(WROロボット講習会)

協学実習風景①: 4・5年生が自ら考え,1年生の学習をグループで支援

協学実習風景②: 4・5年生が自ら考え,1年生の学習をグループで支援

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