動画企画・制作ワークショップ

Video planning and production workshop

Lidea 門傳一彦氏を講師に招聘し、動画制作の面白さを実感するオンライン主体のワークショップを行いました。

仙台高専の情報・発信力の強化を目的とし、学生・教職員の動画コンテンツの企画・制作(撮影・編集)に関わる人材育成の一環として設けられたものです。
単なる動画制作のノウハウを学ぶというだけではなく、それぞれが制作した動画を講師及び参加者相互でディスカッションを行いながら、それぞれの作品を発展させることも想定いたしました。

日程は2021年10月21日(木)、11月9日(火)、11月30日(火)、12月21日(火)の全4回で、
参加者は、第1回22名、第2回18名、第3回14名、第4回13名でした。

全4回講義内容

第1回「撮影の考え方」

  • 参加者の自己紹介
  • 講師自己紹介・事例紹介
  • 話題提供①:映像制作の流れ
  • 話題提供②:カメラマンの考えていること(何を撮るか、どう撮るか)

第2回「編集の考え方」

  • 参加者の「撮ってみた」映像の発表、講師からのアドバイス
  • 話題提供:編集者の考えていること(素材をつなぐ、組み立てる)

第3回「作る視点で映像を考える」

  • 参加者の「編集してみた」映像の発表、講師からのアドバイス
  • 話題提供:目的に合わせた「映像」の設計

第4回「作品発表とこれから」

  • 話題提供:映像制作に関するスキルとスキルアップの方法
  • 参加者の作品発表、他の参加者・講師からの感想とアドバイス
講師のLidea 門傳一彦氏 略歴

音楽への興味からデザインの世界に踏み込み、現在は映像・音楽制作、写真撮影を中心にフリーランスとして活動中。
企業・研究プロジェクトなどのPR映像制作のほか、展示制作などにも関わる。
神奈川県生まれ。学生時代を福岡で過ごし、ドイツ遊学を経て2008年より仙台在住。

全4回のワークショップを終え、参加者の中よりピックアップ作品4作品と、制作者のコメントを紹介したいと思います。
※学生の学年は令和3年度時点です。

制作動画紹介

池田悠介さん 総合工学科1年

劇場版  田中の伝説  時をかける殺人管理人 Ω 予告映像

「ホラー映画の予告動画」というテーマで動画を作成しました。実際に使われた映画予告を見て、その特徴の真似やアレンジをしたり、友達の意見を取り入れたりして作成しました。
始めに衝撃的なシーンを出すことで魅力を出したり、最初の暗い音楽から後半は激しい音楽を入れて雰囲気を変えたりしました。
字幕が少し大きくなってしまい、幽霊役の友達が写りにくくなることが起こりました。昼間より夜間の映像が多くなってしまったので明るい映像をもう少しいれた方が良かったのかなと思いました。

全4回のワークショップを終えての感想を教えて下さい。

最初の動画はアニメーションから始まり、観光動画に変えて最後には映画予告の映像と、だいぶ内容はバラバラでしたがその分多くの知識をアドバイスから学ぶことができました。参加してみて感じたことは、動画には作る人の個性が出て面白いということと、他の人の意見を聞くことでよい動画になったり自分は納得できなくなったりと、いろんな形に変わるんだなと思いました。


SUJARID ANYARATさん 知能エレクトロニクスコース3年

cookies

今回作成した動画はクッキーの作り方です。この動画はこのワークショップの最後の動画なので、以前クッキーを作った時に撮ったビデオを編集しました。分かりやすくするように優しい英語と短いビデオにしようと思いました。

全4回のワークショップを終えての感想を教えて下さい。

動画作成をもっと好きになりました。今回のワークショップよりもっといい動画を作りたいです。


鈴木和真さん 総合工学科助教

フタリゴトOP

これまでに数本ほど、対談動画の編集を行っていました。今後の動画公開を行うにあたり、統一的なオープニング動画を載せたいと思いまして本作品の作成に至りました。視聴者の道標となってほしいという思いから、カーナビをモチーフにしています。

全4回のワークショップを終えての感想を教えて下さい。

実際にお仕事として動画作成をされている方のお話は大変参考になりました。撮影時・編集時などの場面に応じた考え方、テクニックをお教えいただきましたが、そのどれもがこれまで意識していなかったことでした。今後もワークショップで得た知見をもとに動画編集を続けていきたいと思います。


小山真二郎さん 教育研究技術支援室 技術専門員

雑貨店「余白 YOHAKU」 - 村田町 蔵の街並み

村田町の蔵の街並みを観光していたところ、雰囲気の良い雑貨店「余白YOHAKU」と出会い、このお店のPR動画を作ってみたいと考えました。
村田町に素敵なお店があることを、多くの方に知って貰えたら嬉しいです。ストーリーを考えて撮影・編集し、ガラス製品のカットでは斜め後ろからライトを当てて光の動きを出すなどの工夫を凝らしました。

全4回のワークショップを終えての感想を教えて下さい。

同じテーマで三回ほど動画を制作し、その都度、先生からアドバイスをいただいて修正してきましたが、最終作品は初回作品とはまったく違うものになりました。初回は無駄なカメラの動きが多く落ち着かない映像で、繋がりのない漠然とした作品でした。先生からのアドバイスや講義の内容を取り入れて、色々な視点から撮影し、ストーリーを考えつつBGMとの調和を意識して編集し、少しの遊びを盛り込んで最終作品を作りあげました。
100点には程遠いですが、自身の成長を感じることができる作品に仕上げられたと思います。講師の門傳先生に感謝申し上げます。
また今回の動画制作を通して、映像にとって「風」と「光」はとても大切な要素であると感じました。光は映像に何らかの印象を付加することができ、
また風によって何かが動くことで視聴者に時間の流れを感じさせ得るということを経験することができました。