Ⅱ類|機械・エネルギーコース

機械・電気・材料系/名取キャンパス

FEATURE学びの特徴

専門科目の授業で習得した知識を実験で確認することは、科目の理解を深めるだけでなく、実地応用能力を高めることにつながります。工学実験は、材料強度学、材料物性、熱・流体工学、電気・電子工学等に関連する実験を通して、機械・エネルギー分野の専門知識を再確認しながら、各種の実験装置の測定原理やデータ処理法、物理現象の因果関係の解析手法など、技術者として必要な知識とスキルを身に付けます。実験はグループ単位で行いますのでチームワークも大切です。

授業:工学実験
シーケンス制御(モータの多軸協調制御)の実験

低学年ではエネルギー技術に関する原理やシステムの知識,ものづくりの基礎について「製図」・「ものづくり実習」・「工学基礎実験II」等の科目を開講し,座学や実践的な設備を利用した実験・実習により学習します。高学年になると,熱や流体,電気等の各種エネルギーに関する知識や技術,機器やエネルギー変換といった複合融合的な観点となる広い分野の講義があり,また,工学実験,総合セミナー,卒業研究等では少人数による学習を行い各自の知識と能力を高めていきます。就職に関しては学習成果を生かして,例えば輸送機械,産業機器・設備の開発や保守,発電・化学工業等の各種プラントの施工・管理等,幅広い業種・職種の将来選択が可能です。進学についても専門分野を意識した単位取得による専攻科進学や大学編入学も目指せます。

製図

各種技術の基礎として,「もの」の形をイメージして,それを実際の形にできる実現力は「ものづくり」に繋がる大切な素養の一つです。製図は「もの」の形を捉え,その形の情報を正しく伝達するための規格や図表現の手法について学ぶ科目で,作図の練習を通して「もの」の形を捉え表現する力を育成します。

ものづくり実習

実践的な機器や工作機を利用して,実際の製品が作られる一連の工程に関する実習を行います。材料加工の方法や加工装置の特性の学びを通して,エネルギー技術分野にも深く関わるものづくりの基本から製品化に至るプロセスを体感し,アイディアを工業的な視点から具体化できる実現力を育成します。

工学基礎実験II

エネルギー利用やその技術に関する原理や理論について実験を通して学ぶ科目です。各種のエネルギーの性質,エネルギー間の変換操作や制御に関する事象を少人数グループで体験的に学習します。この科目では実現力とそれを支える知力を養いながら,高学年次の更なる応用分野の学習に展開していきます。

MOVIEムービー

Messageメッセージ

機械・エネルギーコース主任
石川

機械・エネルギーコースは、エネルギー利用に関する知識と技術を習得し、得意とする分野で社会発展を担えるような人材を育成します。学習内容は、エネルギー技術とそれを支えるものづくりの基礎に関する座学や実践的設備を利用する実験・実習、広い分野の選択科目の講義、卒業研究等の少人数学習があり、学年進行に伴い工学分野の専門性を深めることができます。進路としては幅広く、産業基盤となる製造業、電気・ガス・熱供給、運輸等の分野への就職や、機械系・電気系を主体に多様な進学の道があります。未来に向けた社会生活の継続と発展を支える技術者として活躍したいという想いは、ぜひ、機械・エネルギーコースで実現して下さい。

機械・エネルギーコースは、機械加工などの分野だけでなく、電気回路や電磁気などの電機分野、材料分野など、幅広い分野をまんべんなく学ぶことができます。逆に言えば、それだけ勉強量は増えるということですが、部活やその他各自の活動の合間に勉強するような、将来必要になるスケジューリング能力も磨けるコースです。

機械・エネルギーコース4年生 齋藤 晃羅

Laboratory研究室紹介

渡邊研究室

渡邊研究室では,カメラで撮像した画像を解析することで,人々の生活に役立てる研究を行っています。顔画像から年齢・性別を推定し,防犯のための利用を検討したり,ものづくりの現場では,肉眼では見えにくい欠陥を検出したり,スポーツ競技会場では,技能向上のための解析をするなどがその例になります。画像技術はいろいろな場面で利用されていますが,“こんな技術があればうれしい”と思える新たな利用法を学生たちと一緒に考えています。

佐藤拓研究室

佐藤拓研究室では便利な社会を実現するためにワイヤレス給電に関する研究を行っています.当研究室が提案するワイヤレス給電は位置ずれに強い特徴があるため,パーソナルモビリティ,介護ロボット,物流倉庫の自動搬送ロボットなど様々な移動体への走行中ワイヤレス給電への応用が期待できます.企業との共同研究での走行中ワイヤレス給電の開発を行っており,関連する特許も取得しています.最近はワイヤレス給電の更なる遠距離伝送の実現と電磁界ノイズ(EMI)の低減を目指して学生らと一緒にアイデアを出し合いながら日々楽しく研究を進めています.