Ⅲ類|建築デザインコース

建築系/名取キャンパス

FEATURE学びの特徴

建築デザインコースの主要な授業の一つに,与えられた条件に対応した建築空間や地域のあり方の提案を考える設計製図があります。2年生から5年生まで各学年行われ,小規模な展示空間からスタートし,小住宅,コミュニティーセンター,学校,メディアセンター,キャンパス計画など様々な規模のデザインにチャレンジします。その最終課題が卒業設計です。各自テーマと課題を設定し,数ヶ月かけて試行錯誤しながら,図面,模型,CGなどで自らの提案をつくります。本コースではその発表会を,毎年学外(名取市文化会館)で行い学生・教員はもとより,外部の専門家や地域の方々を含めた公開形式で行っています。

卒業設計発表会
設計製図・卒業設計発表会
現場見学
デザインコンペティション
学科交流会
建築デザインコース広報紙DADADA

低学年では,専門知識の習得,建築計画・建築構造・建築環境の各理論の基礎や設計製図及びデザイン手法,フィールドワークを中心に専門科目を履修し,建築デザインの基礎を習得します。高学年では複雑な社会課題を想定した建築設計製図,建築構造・建築材料などの実践的な演習科目を通して,様々な建築デザインの最前線の課題に取り組む卒業研究 未来に向けた社会課題への具体的な提案を行う卒業設計などを通して,次世代の建築人として活躍できる技術を習得します。進路は約半数が国公立大学を中心とした大学及び専攻科などに進学します。また約半数は就職し,建築コンサルタント,設計事務所,ハウスメーカー,建設会社,建築設備などの建築関係全般が中心で,それ以外では鉄道,電力などのインフラ系企業や自治体などで活躍する人もいます。

建築設計製図(Ⅰ~Ⅴ)

簡単な製図から高度なプログラムまで,様々な設計課題(住宅,ギャラリー 公共施設 地域計画など)に対して,調査・検討を通して,社会的課題やプレゼンテーション技術の習得,他の専門科目で学習した知識や技術を総合化しデザインにする視点も学びます。

建築実験

建築の技術的な仕組みや必要な理論と実験を通して学びます。具体的には,実際のコンクリートの供試体を作成し圧力を掛け破壊し建築部材の崩壊メカニズムを学んだり,振動特性と建築構造の関係を捉えるために各種地震波を想定した振動実験などを行い建築が成立するための理論を学びます。

フィールドワーク

実際のまちづくりや社会的な課題を把握・整理し,共有する手法を学びます。フィールドワークの実践例の理解,調査手法の検討,各種統計データの活用,ヒアリング方法,記録ツールの活用,インフォグラフィックなどを,実際のフィールドワークを通して実践的に習得します。

MOVIEムービー

Messageメッセージ

建築デザインコース教授
坂口 大洋

建築設計,環境工学,建築構造,建築材料などの建築デザイン学を体系的に学び,グラフィックデザイン,フィールドワークなどの実践力を習得します。カリキュラムを習得すると一級建築士などの受験資格が得られます。また,現場見学などの建築の最前線を経験します。全国高等専門学校デザインコンペティションでは2017年度,2019年度に最優秀(全国一位)を受賞するなど毎年優秀な成績を残しています。
また被災地の復興,企業との共同研究による技術開発など様々な分野で社会に貢献する活動を行っています。学生全体の約4割近くを女子学生が占めているのも特徴の一つです。毎年学年横断的な学科交流会やコースの広報紙「DADADA」を作成し,縦のつながりをつくる試みも行っています。

元々ミニチュア玩具が好きだったことに加えて,中学校一年生のときに開かれていたCAD体験教室がとても楽しかったため,この学校への入学を決めました。
四年生になると,それぞれ研究室に配属されます。私は構造系の研究室に所属し,地震と建築に関する本を読んだり,計測した地震のグラフを作成したりしています。
建築デザインコースに入学して知識を身に着けてから,アニメの映像から自分の好きなキャラクターの通っている学校,好きな芸能人の自宅紹介映像から自宅の間取りなどをイメージしやすくなりました。

建築デザインコース4年 木村 花音

私は,木造建築や神社仏閣等の建築に興味があってこの学科に入りました。3年生からはじまる建築史という授業では,神社仏閣の造りや歴史を学ぶことができ,興味が更に深まりました。また,設計の授業では自分で設計したものを模型で表現し発表するのですが,クラスの皆の作品を見ると自分にはなかった考えや発想を見ることができて面白いし,とても勉強になります。建築について幅広く学ぶことができるので,たくさんのことに興味が持てます。

建築デザインコース3年 國原 美空

私が思う建築デザインコース最大の魅力は,自分の提案を形にするためのサポートが充実していることです。それは設備の充実に限らず,先生,先輩方からのアドバイスをいただける機会が十分にあるということでもあります。たくさんの質問や相談に優しく対応してくれるので,自らの見聞を広めることができ,成長に繋がります。

建築デザインコース2年 伊澤 好風

建築デザインコースでは,自分の夢や望みを探求することが出来ます。それを発表の場で共有,意見交換することで今までとは異なった視点や考え方を実感することができます。

2017年4月入学 殿岡 フィアン

Laboratory研究室紹介

藤田研究室

大地震に対して安心していられる建物ができるとしたらどんなに素晴らしことか,みなさんそう思いませんか?
地震が発生した際,地震のエネルギーが建物に伝わることで建物は激しく振動し,被害が発生します。つまり地震のエネルギーを建物に伝わり難くすれば被害は出ないのです。本研究室では,それを実現する建物計画や対策装置の開発を行っています。地震に対して安心して生活できる『安震建築』の実現を一緒に考えてみませんか?

坂口研究室

本研究室は地域計画・建築計画が主な専門分野です。特に持続的な公共文化施設の計画・設計支援・施設運営計画・利用調査などの研究・実践を行っています。また被災地の復興計画,災害対策,コミュニティ形成なども手掛けています。実際のプロジェクトの計画に関わることも多く,名取市閖上地区の復興支援,M市体育館計画,S市仮設舞台プロジェクトなど,自治体,設計事務所,市民の方々との対話とコラボレーションを行いながら,実践的な課題に取り組んでいます。また食堂改修(広瀬C),寮改修(名取C)などのキャンパス環境整備と利用調査に関わることも多く,ハード・ソフト両面からの場のあり方の調査・研究・実践を行っています。

https://www.facebook.com/SakaguchiLab/

M市体育館計画設計ワークショップ
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