2025年9月18日(木)、北海道大学で開催された日本金属学会2025年秋期(第177回)講演大会において、本校の学生8名(マテリアル環境コース4年)が「優秀賞」と「第2部門賞」を受賞しました。

 World Materials Day Awardは、材料系国際学協会連携組織であるIOMMMS(International Organization of Materials, Metals and Minerals)が、国際連携活動の一環として制定したものです。IOMMMSでは、材料分野のプレゼンス向上のため、毎年11月の第1水曜日をWorld Materials Dayと定め、この日に世界同時に「材料に関する知識とその重要性を社会や若者に啓発する活動」に貢献した学生を顕彰しています。

 優秀賞を受賞した3名(河西琴美さん、佐藤道太さん、武田芽依さん)は、「ファイバーレーザーによる金属表面の構造色制御」と題し、レーザー加工により金属表面の色を制御する研究を発表しました。出力条件の変更によって生じる色の違いが、表面に形成された酸化膜の厚さに起因することを明らかにし、その成果が高く評価されました。

 第2部門賞を受賞した5名(渥美慧流さん、及川友花さん、佐々木ゆいさん、早坂美尋さん、菱沼侑太朗さん)は、「リグニンとデンプンからなる代替プラスチックの開発と特性評価」に関する研究を発表しました。環境負荷の低い原料を用いたバイオプラスチックを作製し、石油由来プラスチックに匹敵する特性の実現を目指した取り組みが評価されました。

 なお、賞状の贈呈はWorld Materials Day 当日に受賞者の所属機関長から行われ、8名の学生は橋爪校長より賞状を授与されるとともに、受賞内容の報告を行いました。

 本発表にあたり、ジー・オー・ピー株式会社および後援会より多大なるご支援を賜りました。ここに厚く御礼申し上げます。

日本金属学会2025年秋期(第177回)講演大会にて、学生が審査員に成果報告を行なっている様子
World Materials Day 当日に校長先生から賞状を贈呈されました