令和3年11月26日(金)に、本校総合工学科張暁勇准教授が石田實記念財団研究奨励賞を受賞しました。
 この賞は、環境、システム及び工学一般分野において情報通信に関連する研究及び開発に従事し、その成果が情報通信産業の進歩発展に貢献または期待できる研究者及び教育者に対し、今までの研究成果に対する業績を称え、贈呈されるものです。
 張准教授は、画像処理と人工知能(AI)の研究を中心に、医療分野への応用研究を行っており、同賞は研究テーマ「根拠提示型AIによる医用画像診断支援システムの開発に関する研究」で受賞しました。
 本研究では、知識転移理論と学習データ拡張などの技術を用いて少量学習データでの効果的学習法を提案し、深層学習の可視化技術を用いて、根拠説明可能な医用画像支援診断AIシステムを開発することで、現在の医療画像診断AIシステムが抱える少量学習データでの効果的学習の困難性と診断根拠の説明困難性という二つの課題の解決に貢献しています。
 本研究は情報通信技術を活用した遠隔医療・遠隔診断の精度の向上と情報通信技術の将来の大きな応用分野の発展に寄与することを評価され、本賞の受賞にいたりました。

贈呈式での研究発表 表彰状