第6回専攻特別講義Ⅰ、Ⅱ(第224回定例談話会兼)を開催しました
7月14日(月)、本校広瀬キャンパスのICTメディア教室において、本学総合科学系の佐藤健太郎先生による「グラフェンとカーボンナノチューブの共鳴ラマン分光」と題する講義がありました。
グラフェンやカーボンナノチューブは炭素からなるナノマテリアルであり、その特異な物性から様々な応用が期待されています。これらの物質の物性は、少数層グラフェンは層数や積層構造、カーボンナノチューブは直径やらせん度といった結晶構造に依存します。そのため、基礎・応用研究のどちらにおいても試料評価は重要です。
講義ではグラフェンやカーボンナノチューブの試料評価には共鳴ラマン分光が広く使われていることと、実際の評価方法についてのお話がありました。。特にラマンスペクトルの詳細な理論的解析から、強度が微弱なラマンピークにもグラフェンの積層構造の評価のための重要な知見が含まれていることが分かりました。今回は物性物理学やナノカーボンについての知識や興味を深めるための良い機会となりました。
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