園田潤教授等の研究プロジェクトが新聞等で報道されました
知能エレクトロニクス工学科の園田潤教授が昨年9月から山元町磯浜漁港で実施している研究プロジェクト「漂砂機構の解明のための海底流調査及び動的データの活用」が、4月22日(水)に河北新報朝刊の第1社会面に掲載されました。また、山元町臨時災害FM放送局りんごラジオで4月13日(月)~20日(月)の朝・昼・夕のニュースの時間と、20日(月)の特別番組で生放送されました。
このプロジェクトは宮城県漁業協同組合や富山高専商船学科の千葉元教授との共同研究で、園田教授を研究代表者として、JST科学技術振興機構の研究助成「研究成果最適展開支援プログラムA-STEPハイリスク挑戦タイプ(復興促進型)」に採択されたものです.漂砂と呼ばれる浮遊砂が港湾内に堆積して漁船等の航行を妨げる問題を解決するために、海底流を計測して、漂砂の挙動を明らかにするものです。約半年間の研究で、磯浜漁港沖の南北1500m・東西1000mの海域の25箇所の海底流を計測し、これまでの漂砂対策で用いられてきた東から西の流れとは異なる北から南の流れが海底に存在することを定量的に明らかにし、南側に漂砂が堆積する磯浜漁港の堆積現象を説明できました。
磯浜漁港ではホッキ貝が有名で、震災前はホッキ祭りも開催されていましたが、震災後は津波で流された消波ブロック等の海中ガレキが4000箇所に存在し、いまだ十分な操業ができない状況です。本研究プロジェクトもホッキ貝等の漁獲量増加に貢献するために今後も研究を継続していく予定です。
実験で使用する船を提供していただいた宮城県漁業協同組合仙南支所(山元)大和郁郎運営委員長ほか組合委員の皆様、山元町役場まちづくり整備課、JST仙台事務所の多大なるご協力に感謝申し上げます。
河北新報掲載記事
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201504/20150422_13008.html
山元町臨時災害FM放送局りんごラジオの放送プログラム
http://ringo-radio.cocolog-nifty.com/
JST科学技術振興機構採択課題一覧
http://www.jst.go.jp/fukkou/about/matching_kadai7.html
山元町によるホッキ貝漁の紹介
http://www.town.yamamoto.miyagi.jp/soshiki/13/2592.html
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