平成29年度仙台高等専門学校建築デザイン学科卒業設計発表会を開催しました

 平成30年2月24日(土)に、建築デザイン学科の本科生の集大成でもある5年生の卒業設計の発表会を、名取市文化会館小ホールにて開催しました。
 当日は5年生38名が、各自が設定した課題に対し、半年近くかけて試行錯誤を繰り返したどりついた提案を図面や模型などを用い、それぞれ精一杯プレゼンテーションをしました。
 提案内容は、図書館や集合住宅などの公共建築からこどもたちの居場所や養蚕農家のコンヴァージョン、神楽による地域再生の提案など非常に幅広く、地域的な課題の複雑さと現代における建築デザインの役割が多様化している一端を示すものとなっていました。
 また今回は、学内の教員に加えて学外の八重樫直人先生(建築家・ノルムナルオフィス代表)、石井順子先生(建築家・[とお]一級建築士事務所)、杉本光司先生(建築家・関空間設計)にゲストクリティークとして御参加いただきました。
 ゲストクリティークの先生方と本校教員からの鋭い質問に返答に窮する場面もありましたが、対話の中から各自の検討プロセスや提案内容の意義、空間構成の魅力などを上手く説明できている学生も多く見受けられました。
 また卒業設計に加え、本科2年生~4年生までの設計課題の優秀作品を文化会館2階展示ギャラリーにて展示を行い、建築デザイン学科の学生全体の活動の様子を紹介しました。
 当日は公開型の発表会ということもあり、学生、教員、ゲストクリティークの先生方に加え、建築デザイン学コースの専攻科生、本科1年生~4年生、保護者の方々、そして地域の方々など100名以上の方々に御来場いただき、地域と高専が関わる機会にもなったようです。発表会の開催に際して御協力いただいた多くの関係者の方々に改めて御礼申し上げます。
 なお、発表会を経て以下の学生の作品を最優秀、優秀 準優秀、佳作、学外の出展作品として決定しました。

最優秀作品
加藤春奈「ゆらぎの守」 (JIA東北学生卒業設計コンクール2018出展)
優秀作品
庄司友貴「福島県県北地域に見られる養蚕民家のコンヴァージョン計画」
 桜井佑人「地域遺伝子と繋がりの再生」
準優秀作品
大沼亮太郎 「集合遊宅
仲村拓馬「遊園地しか知らないこどもたち」
(平成30年度日本建築学会全国大学・高專卒業設計展示会出展)
渡邊百花「すきま」
敢闘賞
大沼薫 黒沢駿 高橋周平 武藤智也 星祐太朗

文責 建築デザイン学科長 坂口大洋