平成30年7月20日(金)、広瀬キャンパス第一会議室にて、2018年度第1回応用科学セミナーを開催しました。
 テレビ会議システムを活用して名取キャンパス第一会議室にもライブ中継しました。この新しいセミナーは、今後、応用科学コースを運営するにあたって、理学・工学という詳細に囚われない多彩な視点から基礎科学の面白さ・重要性を議論するという趣旨で企画したもので、東北大学大学院工学研究科 応用物理学専攻の鳥谷部祥一准教授を講師にお迎えし、「熱で揺らぐ系の観察と制御―生体ナノマシンを見て、いじって、(そのうち)作る―」という内容でご講演いただきました。生体内ではタンパク質でできたナノスケールの多数の分子モーターが生体活動に大きく関わっており、ほぼ100%のエネルギー効率で熱を仕事に変換できることが知られています。この現象は非平衡統計力学の基礎問題から生命活動の起源に至るまで非常に広範な科学を包含しており、その基礎となる見方について具体的なモデルを用いて詳しく説明がありました。
 第1回のセミナー開催にふさわしい興味深い内容で、活発な意見交換も行われ、両キャンパス双方向の議論も実現できました。第2回セミナーは、秋頃に名取キャンパスで開催を予定しております。皆様どうぞご出席ください。

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