平成30年12月20日(木)、広瀬キャンパスICTメディア室において、「食育とカフェイン中毒」と題した食育セミナーを開催しました。
 今回のセミナーは、「食」に関する意識の向上を目的として、5年生と専攻科生を対象に開催したもので、広瀬キャンパスの遠藤尚美 薬剤師から、前半は新型栄養失調とその予防法について、後半はカフェイン中毒についてお話いただきました。
 現代の食事は、カロリーは足りているのにミネラルやビタミンが不足する新型栄養失調を引き起こしがちだが、野菜そのものの栄養分の減少や調理済み食品及び食品添加物の増加が原因として挙げられること、不足するミネラル分などを補うためには伝統的な和食が適していることなどの説明がありました。また、カフェインは、コーヒー、紅茶、緑茶及びチョコレートのような嗜好品だけでなく、頭痛薬や風邪薬等の市販薬にも含まれていて、一定量を超えて摂取すると、神経過敏やイライラ感につながったり、中毒になる可能性があるので、注意が必要であることの説明がありました。さらに講義の中で、アンケートを利用して自分が一日にどのくらいのカフェインを摂取し、それが適量かどうかのチェックも行いました。
 参加した学生からは、「来年から一人暮らしが始まるという中で、栄養について学ぶことができたのは良かった。」、「新型栄養失調という言葉は知っていたが、原因がミネラル不足であるとは知らなかった。」などの感想がありました。4月から一人暮らしを始める学生も多く、今回のセミナーはその心構えを作るのにいいきっかけとなったようです。

講演の様子1 講演の様子2