令和元年 7 月 30 日(火)から 8 月 2 日(金)まで、タイ王国チュラポーン王女サイエンスハイスクール(PCSHS)の学生*を受入れて、サマープログラムを開催しました。
 サマープログラムでは、来年度国立高専へ入学を希望しているPCSHS の学生24名が、7 月 29日(月)に東京で実施された入学試験を受験した後、今年度のサマープログラムの主管校である仙台高専に会場を移し、高専における寮生活や授業を体験したり、東北大学理学部や青葉城趾の見学をしたりしました。特に、8月1日(木)に行われた協働アクティビティでは、地域の中学生と協力して七夕飾りの作成や、浴衣の着付け体験を楽しみました。送別会の際には、PCSHS の学生が一人ひとり挨拶し、「タイでは決してできない経験ができ、新しい考え方や価値観に触れることができた」といった感想が述べられました。
 また、7月30日(火)・31日(水)にタイ王国教育省の幹部職員や在東京タイ王国大使館の職員、PCSHSの代表等が来校し、プログラムの様子や本校の施設などを視察しました。
 このサマープログラムは、PCSHSの学生に、日本人学生や地域の中学生との異文化交流を通して日本における生活や授業環境を体験してもらうことを主たる目的としています。今回のサマープログラムに参加したPCSHSの学生には、今回の経験を胸に、将来日本とタイの架け橋となる技術者に育っていってほしいと思います。
 最後に、今回のサマープログラムの協働アクティビティの実施に際して多大なご協力を賜りました広瀬中学校・錦ヶ丘中学校と参加してくださった中学生のみなさん、並びに見学ツアーにおいて丁寧に対応してくださいました東北大学理学部の皆様に心より感謝申し上げます。

*(独)国立高等専門学校機構は、タイ王国政府と協働して、PCSHSの中学校課程相当を卒業する学生をタイ政府奨学金留学生として、高専1年次から専攻科課程修了までの7年間、高専に受け入れる事業を実施しています。仙台高専は、当該事業に採択された国内6高専のうちの1校であり、毎年度2名、PCSHSからの留学生を受け入れています。

歓迎会におけるタイ王国教育省次長
Mr.Peera Ruttanawijit氏によるスピーチ
タイ王国教育省の幹部職員や在東京タイ王国大使館の職員、
PCSHSの代表方と国立高専機構関係者
高橋教員による機械系アクティビティ 小林教員による電子系アクティビティ
一枚の短冊に日本語とタイ語で願い事を書きました 浴衣を着て集合写真