令和2年3月に開催された2019高専防災コンテスト第二回地域防災力向上チャレンジ最終審査会において、建築デザインコースの坂口研究室(加藤春奈(生産システムデザイン工学専攻科2年)・坂口大洋)の提案「みんなでつかうモバイルキッチン」が防災科研賞を受賞しました。
 この地域防災力向上チャレンジは、国立高等専門学校機構と国立防災科学技術研究所による共同主催のコンテストで、様々な技術を用いて地域の防災力向上につなげようというものです。最終審査では、提案に加えて実際のフィールドにおいて社会実験を行うという実践的なコンテストです。
 加藤さんを中心とした坂口研究室の提案は、被災した宮城県名取市閖上地区において日常的に使用できるモバイルキッチンで、被災時の避難生活調査結果と復興プロセスにおける居住者ニーズの把握などに基づいて、屋内外で避難支援とコミュニティ形成のために有効に使えるツールとして、計画・制作されたものです。
 審査では視点のオリジナリティーと地域のニーズを精緻に捉えた点が高く評価されました。また社会実験においては、閖上地区の方々との取り組みを河北新報1月22日においても取り上げられるなど、注目されたプロジェクトです。

 最終結果 https://www.bosai.go.jp/ihub/news/2019/contest_2019_lst_kekka.html

モバイルキッチン 社会実験の様子