若生一広教授と株式会社ジェネシア様(本社:東京都三鷹市)は、測定対象が持つ、肉眼では見えない/見えづらい様々な特徴分布を、可視光から近赤外光(波長400nm~1600nm)を用いて1台で検出できる「液晶波長可変フィルタ(LCTF)搭載カメラシステム」の開発に世界で初めて成功しています。
 このたび、本研究開発テーマが経済産業省の競争的資金による研究開発事業である「令和2年度戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン事業)」に採択されました。サポイン事業は、企業等との産学官連携により産み出される、今後の社会に重要となるものづくり基盤技術の高度化を図ることを目的として研究開発や事業化を推進する事業であり、令和2年度は326件の応募の中から102件の事業が採択されています。
 期間は約3年間を予定しており、本事業で液晶波長可変フィルタ(LCTF)の更なる高性能化を達成することで、従来技術では識別できなかった特徴分布を容易かつ高精度に検出可能とする、広角分光撮像カメラ、人工衛星搭載用宇宙望遠鏡、医療用顕微鏡を実現します。
 本校は、研究開発成果による社会貢献をこれからも進めて参ります。

開発に成功した「液晶波長可変フィルタ(LCTF)搭載カメラシステム」