令和2年11月18日(水)、広瀬キャンパスICTメディア室において、1年生対象講演会「相互尊重のススメ」を開催しました。
 この講演会は、本校学生相談室カウンセラーの濵中ミオ氏を講師とし、よりよい人間関係とコミュニケーションについて考えることをテーマとしたものです。
 講演では、なぜ今「コミュニケーション」が大事なのかということから始まり、私たちを取り巻く環境の変化、とりわけコミュニケーションツールとしてのSNSの利用の増加とその中で起こる諸問題についてのお話の後、一つのSNSでのトラブルの架空事例について、グループでの話し合いと意見の発表が行われました。
 コミュニケーションには「伝えたいことは相手の受け取り方で変わってしまう」、「そもそも言いたいことを100%伝えることはできない」、「言葉自体の解釈は、人によって違う」という前提があり、SNSのように言葉だけの表現には限界があるということを知った上でSNSをツールとして上手に活用し、時には思い切って距離を置くことも必要であるということでした。また、より良い人間関係を築くためには、相手の「伝えたいこと」をしっかり聴き、また自分の「伝えたいこと」を率直に伝え、相互尊重のコミュニケーションをとることが大事であるとのことでした。
 受講した学生からは、「SNSを使うときに気をつけるべきことが学べた」、「コミュニケーション能力を上げていきたい」、「普段の会話でも注意していきたい」等の感想がありました。
 今年は新型コロナウイルス感染症の影響で、1日おきの対面授業が始まったのが6月中旬で、後期に入って週4日の登校となり、1年生にとっては人間関係作りがようやく本格的に始まったところです。人間関係が深まっていくにつれて、様々な問題も生じてくることでしょうが、今回の講演内容を参考に、良い人間関係を築いていってくれることを望んでいます。

講師の濵中ミオ氏 講演会の様子