令和2年11月13日(金)、本校総合工学科 鈴木順准教授が石田實記念財団研究奨励賞を受賞しました。
 この賞は、環境、システム及び工学一般分野において情報通信に関連する研究及び開発に従事し、その成果が情報通信産業の進歩発展に貢献または期待できる研究者及び教育者の今までの研究成果(現在研究中のテーマを含む)に対する業績を称え、贈呈されるものです。
 鈴木准教授は機器や情報のデータ量に対して機能や性能を維持したまま小型化を図る最小化技術の研究を中心に、これまでに多大な成果をあげており、同賞は研究テーマ「カプセル型内視鏡の超小型化・超高機能化技術の研究」で受賞しました。
 本研究で開発を進めているカプセル内視鏡は、胃や腸を観察するための目となるイメージセンサ、自走するのに必要なアクチュエータ(駆動機構)、腫瘍を効率的に発見するための画像処理用のメモリや演算部をカプセル内にMEMS技術(Micro Electro Mechanical Systems(微小電気機械システム))を用い1パッケージで実装し、かつ患者の負担軽減のため極限まで小型化することを目標としています。
 この研究は医療機器のみならず、他の電子機器を基盤とする装置においても適応可能であり、これまでの研究成果及び将来性を評価され、本賞の受賞にいたりました。

校長室での表彰式 賞状