第14回専攻特別講義Ⅰ、Ⅱ(電子情報通信学会地区講演会および第249回定例談話会兼)を開催しました

 1月13日(水)、本校広瀬キャンパスのICTメディア教室において、JAXA宇宙科学研究所の川崎繁男先生による「JAXA科学衛星の無線工学と大学・高専との連携」と題する特別講義がありました。
 JAXA宇宙科学研究所は、日本の科学衛星研究開発を行う機関です。電子情報分野での重要な技術は、衛星と地上をつなぐ通信であり、また、衛星搭載用のセンサ技術の研究も担っています。これらは一般に無線工学の分類に属しますが、特に宇宙用として無線電力伝送も研究対象としています。本講演では「はやぶさ2」の発射や惑星探査ミッション、ISSでの居住や無線化などを例として挙げ、宇宙開発の現状が述べられました。それに加えてWirelessセンサはIoT社会を支える技術であり、地上の暮らしの通信技術も含めた幅広い観点からの無線工学のお話を頂きました。温暖化・人口増加・エネルギー危機など地球上の諸問題を考えた時に、宇宙を生活空間とする動機や技術は、単なるロマンだけではなく現実のものに近づいています。大きなスケールでものを考えることの面白さと緻密な技術開発の重要さが双方理解できました。

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