知能エレクトロニクス工学科園田教授の研究が新聞掲載されました

 知能エレクトロニクス工学科園田潤教授と大分工業高等専門学校電気電子工学科木本智幸教授らの研究グループが実施中の「深層学習(人工知能)を用いた地中レーダ画像からの物体識別」に関する記事が、11月7日の河北新報1面に掲載されました。
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201611/20161107_13012.html

 地震や大型台風など自然災害の増加による堤防や斜面の崩壊、また建設後50年を経過したトンネルや橋脚の劣化などが社会問題になっています。地中レーダを用いれば地中やコンクリート中の内部を可視化することができますが、レーダ画像からの熟練技術者による物体識別を自動化することが課題でした。

 近年注目されている深層学習・ディープラーニング(多層のニューラルネット)では、画像認識などで人間の能力と同等あるいはそれ以上の性能を持つ人工知能が実現できることが期待されていますが、コンピュータに学習させる大量の学習データが必要なことが問題でした。

 現在、指定範囲をGPS/GNSS 測位で夜間などに自律自動走行し、異常箇所などを地図上にマッピングできるようなGPS/GNSS自律走行地中レーダシステムを開発しており、探査の自動化・高度化を目指しています。

 本研究は、総務省戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)、科学技術振興機構JST 研究成果展開事業マッチングプランナープログラム、文部科学省科学研究費補助金基盤研究(B)の研究助成を受けており、特許も出願済みです。