高専ロボコン2017東北地区大会が開催されました
10月1日(日)に、八戸市東体育館において、高専ロボコン2017東北地区大会が開催されました。今大会の競技課題「大江戸ロボット忍法帳」は、2台のロボットが様々なアイデアを駆使し、ロボットに取り付けられた5個の風船、または赤・青チームの本陣にそれぞれ取り付けられた10個の風船を割り合う競技で実施されました。
今年度、本校は惜しくも全国大会出場はなりませんでしたが、両キャンパスの学生達が試行錯誤しながら作り上げたロボット達が熱戦を繰り広げました。
【名取キャンパス出場チーム】
Aチーム(ロボット名:勝速日):デザイン賞・特別賞(本田技研工業株式会社)受賞
Bチーム(ロボット名:天之忍穂耳命)
名取キャンパスA, B両チームが今回挑んだテーマの一つが、これまでの学生ロボコンへの出場などで培ったロボットの自動化技術でした。
Aチームの1台は完全自動マシン。スタートの合図と同時に素早く動きだし、所定の位置に自動で停止し、そこから一気に相手本陣に竿を伸ばして、「エアむち」と呼ばれる秘密兵器で風船を割ります。そこまでの動作はすべて自動です。
Bチームの1台は、相手本陣まで最短ルートを自動走行するマシンです。しかし、実際に戦ってみると、今回の競技では、自動ロボットの活躍するシーンが圧倒的に少なく、自動でスムーズに動くロボットより、手動でも攻撃力の高いロボットが勝ちあがることに気付かされました。
ロボットというからには、自動で動かしたい、しかし試合に勝つためには・・・・。
自分達の作りたいロボットか、競技に勝つロボットか、どちらをつくるべきなのか・・・、名取キャンパスのメンバーにとってこの問いは今後も大きな課題となりそうな予感のする今大会でした。(担当:桜庭弘)
【広瀬キャンパス出場チーム】
Aチーム(ロボット名:三獣 猪鹿蝶)
Bチーム(ロボット名:SurFace)
今大会、広瀬キャンパスは有志メンバーが集まらず、科学部から2チームが出場しました。また、今年の東北地区大会は開催時期が早く、ロボットの製作期間も短い状況でした。人数不足に悩まされましたが、これまでの経験を活かして堅実にロボットを製作する3・4年生主体のAチームと、斬新なアイデアに果敢に挑戦する2年生主体のBチームという、特徴的なチーム構成となりました。
Aチームは、刀で風船を割る双腕ロボットと、カプセルを飛ばして遠・中距離から風船を割るロボットの2台で出場し、ダイナミックな動作で風船を割って2回戦まで勝ち進みました。
Bチームは、本陣の風船を一気に破壊する秘密道具(後に「4点バースト」と命名)を備えたロボットと、長刀で相手の風船を割るロボットの2台で出場しました。本陣の風船を一気に破壊する様子は会場を大いに盛り上げ、準決勝まで勝ち進みました。
両チームとも会場を沸かせるパフォーマンスをしつつ、勝利を狙うロボットを実現することが出来ました。全国大会の出場権を勝ち取ることは出来ませんでしたが、今後の成長が期待できる良い経験が出来た大会でした。(担当:末永貴俊)
なお、東北地区大会の模様は、NHK総合テレビ(東北地区)において、11月23日(木・祝)午前10時05分から放送予定です。