平成29年度東北地区高等専門学校専攻科産学連携シンポジウムを開催しました
平成29年11月24日(金)、25日(土)に仙台高専広瀬キャンパスにおいて、平成29年度東北地区高等専門学校専攻科産学連携シンポジウムを開催しました。
このシンポジウムは、東北地区高専の専攻科生による合同研究発表や企業の方との交流を通して高専専攻科の研究・教育活動を活性化させることを目的として、毎年開催しています。
1日目の24日(金)には、福村校長、高専機構紀理事の挨拶の後、本校産学連携振興会の理事であるソニー株式会社仙台テクノロジーセンター代表の大﨑様から「企業のエンジニア(研究者)として成功する為に求められる資質と身に着けたい習慣」と題して基調講演がありました。成功するために常に好奇心を持ち、論理的体系的な思考を行い、仮説を立てて徹底的に追求することが重要であることや、良いエンジニアは仮説を多く立てることができること、「ほとんどの科学現象のメカニズムは現時点で否定されずに生き残っている最も有力な仮説である。」ということなど、これからエンジニアとして世界に羽ばたこうとする専攻科生にとってとても示唆に富む内容で、参加者全員が聴講し、講演後には活発な質疑応答がなされました。
次に、東北地区高専の企業協力会に所属する33の企業にご協力いただき、第1部を東北地区の専攻科生、第2部は仙台高専の本科4年生を対象として、「地元の魅力がたくさん!東北企業フェスタ」が行われました。学生に地元の企業を知ってもらうために本校産学連携振興会が企画したものです。企業ブースコーナーでは、企業の方と学生がその会社の製品や資料を見ながら会話を弾ませており、3分半交代で企業が順番に説明するプレゼンテーションコーナーは常に満席で、学生はメモを取る等して熱心に話を聞いていました。
その後、各高専から選出された17名によるショートプレゼンテーションを行いました。自身の研究成果やインターンシップの内容等について、4分という限られた時間の中、要点をまとめて発表していました。
2日目の25日(土)には、168件のポスター発表が行われました。学生同士のディスカッションはもちろん、来場した教員や企業の方から質問を受け、一生懸命説明する姿が至る所で見られ、例年にも増して充実した会となりました。
また、本校産学連携振興会からは、最優秀賞、優秀賞、特別賞(会長賞)、特別賞(学生賞)、インターンシップ奨励賞及びポスター賞について、楯と副賞の提供があり、最優秀賞は八戸高専の竹原万莉那さんに決まり、他の賞とともに、本校産学連携振興会会長の村石様より本人たちへ直接授与されました。
以上のとおり、2日間にわたって行われた専攻科産学連携シンポジウムは大盛況のうちに終了しました。
今回参加した東北地区高専の専攻科生にとっては、他校の教員や専攻科生だけではなく、多種多様な企業の方とのディスカッションの時間を持つことができ、自身のキャリアデザインを形成する上で大変貴重な経験となりました。この経験を活かし、更に研究や勉学に励むことを期待します。
<受賞者は以下のとおり>
最優秀賞
T17-SP-08 八戸高専 竹原万莉那さん
優秀賞
T17-SP-05 仙台高専(広瀬) 邉見祐馬さん
T17-SP-11 一関高専 千田勤さん
T17-SP-14 仙台高専(名取) 迫中あやめさん
特別賞(会長賞)
T17-SP-10 一関高専 笹山清高さん
特別賞(学生賞)
T17-SP-04 鶴岡高専 山木優輝さん
ポスター賞
T17-P1-07 一関高専 鵜沢知弘さん
T17-P2-30 鶴岡高専 今野尚之さん
T17-P240 仙台高専(名取) 鈴木公章さん
インターンシップ奨励賞
T17-P4-121 仙台高専(名取) 二階堂綾香さん
T17-P4-139 仙台高専(広瀬&名取混合) 菅野友久さん、五十嵐奈緒さん、
小畑紗矢佳さん、佐々木達也さん、武田尚人さん
T17-P4-140 仙台高専(広瀬) 加藤尚也さん
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福村校長からの開会挨拶 | 紀理事のご挨拶 |
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ソニー(株)仙台テクノロジーセンター代表 大崎様の基調講演 | 東北企業フェスタ 第1部 |
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東北企業フェスタ 第2部 | 各高専の代表17名によるショートプレゼンテーション |
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ポスターセッションの様子 | |
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仙台高専産学連携振興会会長村石様、紀理事、福村校長と受賞者の皆さん |