第9回専攻特別講義(第268回定例談話会兼)を開催しました。

 平成29年11月29日(水)、本校広瀬キャンパスのICTメディア室において、日本の無線電力伝送技術のキーパーソンとなる京都大学の篠原直毅教授による「人類の未来とベンチャービジネスを支えるマイクロ波送電技術とレクテナ設計」と題する特別講義を専攻科生対象に実施しました。
 マイクロ波を用いたワイヤレス給電(マイクロ波送電)は、WiFiの存在を意識せずに情報を受取れるのと同様に、意識せずに電池を充電できる技術です。
 本講演ではマイクロ波送電やワイヤレス給電、SPSの最新研究の紹介や、マイクロ波送電に必須のレクテナと呼ばれる整流器付アンテナの設計手法についての解説をしていただきました。また、マイクロ波送電の歴史、基本原理、応用など幅広い内容についてもご説明いただき、本技術はCO2フリーで安定な電源であるSPSに必須の技術であり、人類の未来を救うこともできるのではというお話もありました。
 受講した専攻科学生は、無線電力伝送技術とそれを応用した将来的なベンチャービジネスに大変興味を持ち、熱心に聴講していました。今後、様々な分野で研究や開発を行っていく学生にとっては、最新の無線電力伝送技術を学ぶ良い機会となりました。

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