第8回専攻特別講義Ⅰ、Ⅱ(第210回定例談話会兼)を開催しました
10月9日(水)、本校広瀬キャンパスのICTメディア教室において、東北大学情報科学研究科の田中和之教授による「反復法による方程式の数値解法の立場からの画像処理アルゴリズム設計技術と最近の展開」と題する講義がありました。
田中先生は統計物理的な手法に基づいて画像処理などの研究をされています。直接取り扱うことが困難な大規模システムのアルゴリズム設計において、行列や確率分布の構造を利用した固定点方程式へ問題を帰着することが有効な場合が多々あります。それによって、数値計算的には単純な反復計算を行うだけで、劣化画像の再生などが可能になります。例としてガウシアングラフィカルモデルや確率伝搬法などを基礎から解説して頂きました。
田中先生の手法は伝統的な画像処理の方法論とは異なるものですので、多分野の新しいアイデアを積極的に導入することの大切さも合わせて学ぶことができました。
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