第16回専攻特別講義Ⅰ、Ⅱ(第234回定例談話会兼)を開催しました

 1月20日(火)、本校広瀬キャンパス視聴覚教室において、東北大学金属材料研究所の松岡隆志教授による「半導体材料と光素子の研究開発―赤外から青色へ―」と題する講義がありました。
 松岡先生は窒化物半導体の研究開発で高名な先生です。2014年度はLED技術に関するノーベル賞が話題となりましたが、松岡先生の成果も技術革新に大きな影響を持つものです。赤崎先生・天野先生がGaNを用いた高輝度青色LEDのための基礎技術(単結晶成長やpn接合)を確立し、松岡先生(NTT時代)が発光層InGaNを開発しました。
広瀬キャンパスでは材料物性の講義に触れる機会があまりないのですが、今回の講義では技術を下支えする材料開発(特に単結晶成長)の重要性が理解できました。同時に基礎研究から実用までヴィジョンを明確にして研究することの必要性も述べられました。特徴と意味のある研究ということを強調されました。
 また学生達に向けて少し厳しいエールも頂きました。昨今の学生気質について気にされていることもあるようですが、どのように熱意をもって仕事を進めるかということが松岡先生のお人柄からにじみ出ており、それが学生達には伝わったようです。

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