第9回専攻特別講義Ⅰ、Ⅱ(第211回定例談話会兼)を開催しました

 10月30日(水)に、本校広瀬キャンパスのICTメディア教室において、本校内田龍男校長による「液晶ディスプレイの研究開発の経緯と将来展望」と題する講義がありました。
 内田校長は、皆さんもご存じのとおり、液晶の電子工学的応用への黎明期からの継続的研究や、カラー液晶パネルの開発などで世界的に著名な研究者です。
 講義では、ご自身の液晶との出会いから始まって、当時の電子工学ではポピュラーではなかった材料にどのように取り組まれたか、研究テーマの模索に当たっての悩み、液晶ディスプレイのカラー化の研究など、様々な時点でのポイントとなった出来事と独自の発想が述べられました。とりわけ、科学の成果は万人が検証できる普遍性を備えているべきであること、研究者的な本質を突き詰める姿勢は、基礎・応用という単純な区別を超えて、常に重要であることが強調されました。またリーダー論についてもお伺いすることができ、高専生が目指すべき人間像に触れて頂いただけでなく、我々学生教員がそのようなリーダーに支えられて、教育研究できる環境があることの貴重さも実感しました。
 学生にとって、普段では得難い講演会でした。

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