松枝教授が東京大学で集中講義を行いました

 8月28日(金)から30日(日)の3日間、東京大学大学院数理科学研究科(駒場キャンパス)にて「Summer School 数理物理2015」が開催され、本校広瀬キャンパスの松枝宏明教授が講師の一人として講義を行いました。
 このサマースクールは1987年から約30年続いており、これから研究を始めようとしている大学院生や数理物理の広い分野にわたる研究者を対象とする入門的な講義を行うことを目的としています。講師はその分野の一線で活躍している方々が担当しており、松枝教授は今回高専から初めて講師として招かれました。
 本年度のテーマは「ホログラフィー原理と量子エンタングルメント」ということで、近年非常に興味が持たれている量子情報・くりこみ群・時空物理のつながりが講義されました。講師はBenoit Collins氏(京大・数学)、高柳匡氏(京大・基研)、中山優氏(Caltech)、松枝教授の4名で、松枝教授は「場の量子論におけるテンソル積変分法」という講演題目で統計物理学・数理物理学における最先端課題の基礎数理を講義しました。
 参加者は125名に及び、3日間活発な発言・議論の中で講義が進行しました。5IN佐々木匠君も集中講義に参加し、本格的な大学院の集中講義を体験しました。今後の更なる展開が期待される融合分野だけに、この集中講義が異分野に属する多くの大学院生や研究者に総合的な視点をもたらす大変よい機会になったことと思います。