第3回専攻特別講義Ⅰ、Ⅱ(第254回定例談話会兼)を開催しました

 6月20日(月)、本校広瀬キャンパス視聴覚教室において、京都大学生存圏研究所の篠原真毅教授による「電波を用いたワイヤレス給電の理論、技術とその研究開発現状」と題する講義がありました。無線による給電技術は、近年の生活の利便性を大きく向上する一端ともなっています。またエネルギーハーベスティング技術も様々な形で研究が進められています。一方で、宇宙太陽光発電の地上への無線送電などのよりスケールの大きなものは、まだ将来の技術という段階です。無線送電技術は基本的にはマックスウェルの方程式で決まるもので既に確立した分野ではありますが、テスラの先駆的な実験から1世紀以上が経過しており、パラダイムシフトが真に望まれています。そのような大局的な視点に立って夢のあるお話をいただきました。技術的にはアンテナは電波技術・高周波回路の複合体なので、高専生でも色々工夫ができる分野であるとのコメントもいただきました。

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