“廃炉”に挑む 〜第1回廃炉創造ロボットコンテストに参加〜
12月3日(土)、日本原子力研究開発機構楢葉遠隔技術開発センターにて行われた「第1回廃炉創造ロボットコンテスト」に名取キャンパスより2チームが参加しました。
このロボットコンテストは、廃炉に携わる人材を育成するために文部科学省と廃止措置人材育成高専等連携協議会(会長:中村福島高専校長)が開催したものです。国際的な関心も呼び、当日は海外メディアも含む26社が取材に訪れました。
原子炉周辺を模擬した凸凹の床や急な階段、電波も通らない環境、強い放射線の影響でカメラや電子機器の動作時間も制限されるという厳しい環境の中で荷物を所定の場所に届けたり現地の状況を調査したりするのが課題です。
安達 波平君(電気システム工学科5年)、片平 有咲(同3年)さん、玉上 颯太君(機械システム工学科2年)は、放射線に弱い半導体を用いずに"機械的継電器(メカニカルリレー)"だけで構成された回路により制御するロボットを披露しました。
芳賀 拓真君(電気システム工学科4年)、小林 聡太君(同1年)は、本来は複雑で高度な集積回路により制御するドローンの飛行にメカニカルリレーだけで挑戦しました。厳しい条件の中、各校とも苦戦を強いられる状況の中、本校の2チームも善戦しました。
最優秀賞は、大阪府立大学高専、優秀賞は奈良高専(奈良県大和郡山市)、アイデア賞は舞鶴高専(京都府舞鶴市)が獲得しました。
安達君は、試合後の各社からのインタビューに対し、「廃炉現場の難しさを改めて実感した。来年以降につながる体験ができた。」と答えていました。
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開会式 |
競技前に念入りに調整に励むメンバー |
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リレーだけで制御するドローンの飛行に挑戦 |