第3回専攻特別講義Ⅰ、Ⅱ(兼第262回定例談話会)を開催しました

 6月1日(木)、本校広瀬キャンパスICTメディア教室において、東北大学未来科学技術共同研究センターの永谷 圭司准教授による「極限環境で活用されるフィールドロボット技術」と題する講義がありました。
 火山噴火や土砂災害、原発事故などの極限環境においては、人手による調査が非常に危険かつ困難です。このような極限環境においてはロボット技術の活躍が期待されます。しかしながら、耐放射性・通信・信頼性・走行性能などの技術的問題はもちろんのこと、甚大な災害・事故における桁違いのダメージに対してできることの限界や法律の壁など、多方面の知識・活動が要求される難しい分野でもあります。
 「ロボット」という言葉に実は明確な定義はありませんが、永谷先生は「少し先の将来に実現しそうな技術」を御自身の定義とされているようです。つまり実用になったら単なるモノで、それはもうロボットとは呼ばないということですが、確かに我々の日常的に抱いているロボットのイメージに近いように思います。そのため、ロボット学は目的達成学と呼んでもよさそうです。問題解決・目的達成のためのロボット技術の開発は、高専生にとって非常に興味のある分野ですので、本科生も含めて多くの学生達の積極的な講義参加が見られました。

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