令和5年3月14日(火)に第33回(令和4年度)トーキン科学技術賞贈賞式がウェスティンホテル仙台にて開催され、本校総合工学科佐藤拓准教授がトーキン財団奨励賞を受賞しました。
 この賞は、材料、機械、化学、電気情報等の工学分野、およびこれらの融合する、環境・エネルギー、医工学、バイオテクノロジの学際分野において、優れた研究・開発成果を挙げた当該分野の将来を担う、宮城県内の教育・研究機関に所属する若手研究者を表彰するものです。
 佐藤准教授は、研究テーマ「走行中ワイヤレス給電システムの開発」について同賞を受賞しました。
 本研究では、電磁誘導型のワイヤレス給電において、送電側のインピーダンスの変化を読み取り、通信システムがなくても電池充電量や位置ずれを計測できる充電状況監視システムを考案し、また、ワイヤレス給電時の漏えい磁界を従来の1/10に大幅に低減したワイヤレス給電コイルを構築し、関連特許を取得しました。
 本研究の充電状況監視システムは、原理的に秘匿性が高く位置ずれ検出や充電完了の情報収集システムとしても利用でき、漏えい磁界低減コイルにおいては、移動体や走行型ロボットへの産業応用が可能であることから、今後の産業分野や医療福祉分野への応用が期待されます。

贈賞式での佐藤准教授 賞状