令和5年11月27日(月)~28日(火)の2日間、沖縄県において、第3回 COMPASS5.0 IoT分野 アントレプレナーシップ教育ワークショップを開催しました。
 このワークショップの目的は過去2回のワークショップの振り返りをすること及び各高専が実施しているアントレプレナーシップ教育の経験を持ち寄って議論を行い、実践的教育プログラム実現のための情報共有をすることです。
 今回は全国高専から23名の先生方が参加してくださいました。
 1日目の午前中は、名護市辺野古の沖縄工業高等専門学校(以下、沖縄高専)が会場でした。アントレプレナーシップ教育の実践事例の共有と今後の展開について討論後、沖縄高専教授 池松真也 先生より沖縄高専のアントレプレナーシップ教育の取り組みについてご紹介いただきました。また、沖縄高専OBである一般社団法人スタートアップ支援協会代表理事の 兼城駿一郎 氏より沖縄県や沖縄高専における起業家の発掘・育成・支援についてご講話いただきました。午後は沖縄科学技術大学院大学(OIST)に会場を移し、キャンパス内を見学し、イノベーション創出とベンチャー立上げの促進についての説明を受けました。沖縄の特色ある産業と地域課題の解決方法に触れ、先端的な大学院大学(OIST)を視察するという、有意義な体験ができた一日でした。
 2日目は、那覇市中心部のSAKURA innobase Okinawaにて、対談形式での講演会を行いました。登壇したのは、沖縄高専OBでさくらインターネット株式会社社員の 島袋瑞樹 氏とフラー株式会社のソフトウエアエンジニア 伊禮吉充 氏です。高専卒の起業家が設立した会社で働く、高専OBの目線でのキャリア形成についての対談は、進路指導やスタートアップのマインド指導に役立つものでした。
 参加者からは「普段とは異なる環境で、自校では得られない情報を得ることができた」、「具体的な事例に多くふれることができ、自校にて教育を進めるための参考になった」等の感想をいただきました。
 今後も社会における高専の立ち位置を踏まえ、起業や新産業創生につながる教育プログラムの構築と実践を念頭に、COMPASS5.0事業が目的に掲げる「生涯学び続ける未来技術人材育成モデルの開発・展開」に取り組んでまいります。

取り組み事例の紹介 沖縄高専 池松先生の講話
兼城氏の講話 島袋氏と伊禮氏の対談