平成30年6月19日(火)~20日(水)、仙台メディアテークにて開催されたICTフェアin東北2018 ~ICT/IoTで活気ある東北のまちづくり~ (主催:総務省東北総合通信局)において、本校学生のICT/IoTへの取り組みについて、以下のとおり展示とセミナー発表を行いました。

・高専ワイヤレスIoTコンテスト採択案件:東北一のワイン消費県『宮城』~再生「復興の苗」プロジェクト~ (既存の農業用ハウスの環境計測・遠隔制御を実現するICTシステム)
   情報電子システム専攻1年 股村 祐希さん(千葉研究室)
・Web×IoTメイカーズチャレンジ2017in仙台 最優秀受賞作品:コミュくる(ハンドスピナーの動作状況により暇度を測定確認)
   情報電子システム専攻2年 三浦 知笑さん
   情報電子システム専攻1年 三澤 航輔さん
   情報システム工学科5年  佐々木 結大さん
   (仙台高等専門学校&米沢工業高等学校合同チーム、Smile 1000)

 今回の展示と発表は、ICT/IoTに関するコンテストやハッカソンでの優秀な成果を評価され、主催者より招待されたものです。

 股村さんは、宮城でのワインブドウ育苗産業の創出を目的として、遠隔地から農業用ハウスの温度や湿度などの環境データを取得し、灌漑や空調の調整を行うシステムを、最新の無線技術やクラウド技術を組み合わせ構築しました。展示ではタブレットを使って、広瀬キャンパスに設置されたハウスの温度データを取得してグラフとして表示したり、空調設備とみなしたファンを制御したりするデモを行いました。聴講者からはこのシステムの高い完成度を評価する声とともに、AI技術を組み合わせることで、より効果的なシステムとなり、他の産業にも広く展開できるだろうとのコメントをいただきました。

 三浦さんたちは、ハンドスピナーにセンサーと無線デバイスを取り付けてIoT化した「コミュくる」という作品について発表・展示を行いました。ハンドスピナーの稼働状況をインターネットで共有することで、暇を持て余している人同士のコミュニケーションを促進します。デモを見た人たちからは、ハッカソンの2日間という短い開発期間で、いかにアイデアを形にするところまでもっていけたのかという質問や、目に見えない暇の度合いをハンドスピナーで計測する発想が面白いという評価を受けました。

 なお、このICTフェアin東北2018では、学生の発表展示だけでなく、本校教員がかかわる研究開発成果の展示もなされました。

・ディープラーニングによる地中レーダ画像の物体自動識別の紹介
   園田 潤 教授
・新たな周波数リソースを必要としない同時送受信システムの研究開発の紹介
   袁 巧微 教授
・局所的海洋データを活用した漁業の効率化に関する研究開発の紹介
   内海 康雄 教授

        股村さんによるセミナー発表

         「コミュくる」のデモ展示