卒業生 渡部 花奈子

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高専での学びと出会いがあって、新しい景色が見られた

情報デザイン学科
2011年3月卒業
東北大学大学院工学研究科 化学工学専攻 助教

渡部 花奈子 さん

仙台高専を卒業後、東北大学に編入学して修士課程・博士課程を修了。現在は助教として、学生と一緒に微粒子を用いた新しい材料の研究・開発を行っています。国際的な学会でのプレゼンや共同研究など、世界をフィールドにした活動や、学生の成長を間近で見られる教育者としての仕事はとても楽しく、大きなやりがいを感じています。

実は、高専の3年生までは、卒業したら就職しようと考えていました。その意識を変えたのは、化学物質を題材にした卒業研究。「化学って意外と面白いかも」と思ってから、編入学に向けて猛勉強。恩師である化学の先生を訪ねて「家庭教師になってください!」と直談判したんです(笑)。そんな思い切ったことができたのも、先生と生徒の距離が近い高専の校風があったから。それに、授業が選択制なので、自分でスケジュールを調整して試験勉強の時間を確保するなど、自由がある環境も私に合っていました。分野を変えた大学進学は大きなチャレンジでしたが、私に合う言葉で背中を押してくれた研究室の先生にも感謝しています。

ドイツの姉妹校との交換留学は英語を学ぶきっかけに、「伝える力」を重視する情報デザイン科の授業は、プレゼンテーション力の基礎になりました。データをわかりやすくまとめる美的センスも授業で身に付けたもの。分野は違っても、5年間の学びは私の武器になっています。

今、学生と接する中で感じるのは、仙台高専をはじめ高専卒業生の優秀さ。チャンスを見つけたら果敢にチャレンジし、全力で取り組む才能を持っていると思います。仙台高専に入った瞬間から皆さんは逸材!自信を持って挑戦し、学び、羽ばたいてほしいですね。