平成30年7月10日(火)、広瀬キャンパスICTメディア室において、薬物乱用防止教室を開催しました。
 この教室は、若者の薬物乱用防止の啓発を目的として毎年開催しているもので、今回は、広瀬キャンパスの遠藤尚美薬剤師を講師とし、4年生を対象として行いました。
 初めに、「カフェインについて-薬物中毒という考え方」と題し、カフェインの歴史や薬理作用、服用のメリットとデメリットについてお話いただきました。カフェインはコーヒー・紅茶・緑茶及びチョコレートのような嗜好品だけでなく、頭痛薬や風邪薬等の市販薬にも含まれており、中枢神経を興奮させたり胃酸分泌を促進したりすることで、身体の不調を克服する手助けをするというメリットがある一方で、一定量を超えて摂取すると神経過敏やイライラ感、睡眠障害や胃腸障害につながったり、中毒になるというデメリットがあり、注意が必要であるとの説明がありました。次いで、学生たちはアンケートを利用して自分が一日にどのくらいのカフェインを飲んでいるか、それが適量かどうかをチェックし、エナジードリンクには多量のカフェインが含まれていることや、炭酸や強い甘さで飲み心地がいいために、注意しないと過剰に摂取してしまうことを理解しました。
 参加した学生からは、「ストレスのある時などの摂取に注意したい。」、「カフェインで集中力が上がるわけではないことが理解できた。」、「忙しくなるとエナジードリンクなどを飲むことが多くなっていたが今後は気をつけたい。」などという感想がありました。今回の教室を通して、学生たちは前期期末試験を前にカフェインとの上手な付き合い方について学びました。

           講演の様子1

            講演の様子2