平成30年11月30日(金)、12月1日(土)、広瀬キャンパスにおいて、平成30年度東北地区高等専門学校専攻科産学連携シンポジウムを開催しました。
 このシンポジウムは、東北地区高専の専攻科生による合同研究発表や企業の方との交流を通して、高専専攻科の研究・教育活動を活性化させることを目的として毎年開催しています。
 1日目は、福村校長、安藤高専機構理事の挨拶の後、本校産学連携振興会理事及び株式会社NTKセラテック取締役常務執行役員の塩貝氏から「企業のエンジニアを志す皆様へ!」と題した基調講演がありました。参加者全員が聴講し、講演後には活発な質疑応答がなされました。次いで東北地区高専の企業協力会に所属する64の企業にご協力いただいて、第1部は東北地区の専攻科生、第2部は仙台高専の本科3、4年生を対象として、「地元の魅力がたくさん!東北企業フェスタ」を行いました。この企画は、学生に地元の企業をもっとよく知ってもらうために企画したもので、企業ブースコーナーでは、企業の方と学生がその会社の製品や資料を見ながら会話を弾ませており、3分半交代で企業が順番に説明するプレゼンテーションコーナーでは、学生がメモを取るなどして熱心に話を聞いていました。その後、各高専から選出された18名の学生によるショートプレゼンテーションが行われ、自身の研究成果やインターンシップの内容等について、5分という限られた時間の中、要点をまとめて発表していました。
 2日目は、170件のポスター発表が行われました。学生同士のディスカッションはもちろん、来場した教員や企業の方からも質問を受け、一生懸命説明する姿が至る所で見られ、例年にも増して充実した発表会となりました。最優秀賞、優秀賞、特別賞(会長賞)、特別賞(学生賞)、インターンシップ奨励賞及びポスター賞について、本校産学連携振興会会長の村石氏、副会長の三方氏から楯と副賞が授与されました。
 2日間にわたって行われたシンポジウムは大盛況のうちに終了し、今回参加した東北地区高専の専攻科生にとっては、他校の教員や専攻科生だけではなく、多種多様な企業の方とのディスカッションの時間を持つことができ、自身のキャリアデザインを形成する上で大変貴重な経験となりました。この経験を活かし、更に研究や勉学に励んでもらいたいと思います。

<受賞者は以下のとおり>
 最優秀賞
  松井萌さん(福島高専)
 優秀賞
  阿部優樹さん(一関高専)、安達波平さん(仙台高専)、阿部咲葵さん(鶴岡高専)
 特別賞(会長賞)
  長内嵩明さん(八戸高専)
 特別賞(学生賞)
  松井萌さん(福島高専)
 ポスター賞
  関根大智さん(八戸高専)、乗田篤志さん(仙台高専)、小湊美穂さん(仙台高専)
 インターンシップ奨励賞
  石井駿さん(仙台高専)、菊池誠さん(仙台高専)、山田悠人さん(仙台高専)

塩貝氏の講演 専攻科生ショートプレゼンテーション
東北企業フェスタ 専攻科生ポスターセッション
受賞者の皆さん 全体集合写真