広瀬キャンパスアマチュア無線部では、広瀬キャンパスの起源となる東北無線電信講習所の創立75周年を記念して、創立記念日である平成30年1月22日から1年間、特別コールサイン8J75RSの指定を受け、記念局を開設・運用してきました。仙台電波高校跡地(現:仙台向山高校)で開催された記念碑除幕式での記念交信や7月のサイエンスデイ2018での公開運用、卒業生による移動運用など積極的な運用を続け、平成31年1月21日をもって記念局の運用を終了いたしました。1年間の運用結果の集計が済みましたので、ここに報告させていただきます。
 1年間の運用で、交信数は5514(国内4433、海外1081)、交信局数は国内外3649局となりました。全国にお住いの仙台電波高校や仙台電波高専時代の卒業生とも多数交信することができ、75周年のお祝いの言葉を頂戴しました。また、同じ無線電信講習所を起源とする電気通信大学100周年記念局 8J1UECとも交信することができました。海外との交信は6大陸の70か国を数え、国別の交信数としてはロシアと旧ソビエト連邦諸国が多く、ついでアメリカ、中国、韓国、オーストラリア、インドネシアといった順となりました。
 アマチュア無線では交信の証明として、QSLカードと呼ばれる交信証を交換するのが慣習となっており、無線電信講習所時代の電気通信術(モールス通信)の授業風景の写真をメインにデザインしたQSLカードを発行しました。国内外の交信相手からも続々とQSLカードが到着しています。
 1年間の記念局運用を通じて、仙台高専広瀬キャンパスと無線通信技術者養成の歴史を国内外のアマチュア無線家に広くPRすることができました。運用にあたった無線部員たちにとっても学校の歴史を知るよい機会になりました。記念局の開設と運用にあたっては同窓会(松韻会)のご支援を賜りました。感謝申し上げます。

  関連サイトへのリンク
   8J75RS 東北無線電信講習所創立75周年記念局

記念局交信証(QSLカード) 6大陸70か国と交信
記念局開設初日の運用風景(無線通信実験室) 記念局最終日の運用風景(無線部部室)