平成31年3月17日(日)、九州大学伊都キャンパスで開催された日本物理学会Jr.セッションにおいて、名取キャンパスの学生と明石高専の学生が共同で取り組んだ研究の発表が見事「奨励賞」を受賞しました。
 日本物理学会での催しとして開催されているJr.セッションは、中・高校生の理科に関する興味・関心の促進を図る目的で日ごろの学生の研究成果を発表する場となっており、今年度で第15回目の開催となります。
 名取キャンパスは、過去3回の挑戦をしてきましたが、今回4回目で初の受賞となりました。1年次から取り組んできた川端日和さん(機械システム工学科3年生)が精神的支柱となって全体に気を配り、実験は代表の石井颯馬さん(1年生)を中心にして、菅野亮太さん(1年生)、渋谷駿さん(1年生)が主に担いました。結果のまとめやポスターの制作には全員で一致団結して意見を出し合いながら取り組みました。
 テーマ名は、「自由落下運動の閉管時の気圧及び開管での違いについて」で、自由落下運動について、気圧の変化がどのように影響するかについて実験して考察した内容です。赤外線レーザーを使い発砲スチロール球の支えを焼いて落下させる工夫をして、複数の受光素子と発光ダイオードの組み合わせを使い、自由落下運動の様子を3次元的に捉える独創性のある手法の開発に取り組み、乱流について研究する一手法を提案しました。
 発表では、審査員をはじめ多くの先生方はもとより多くの中・高生に関心を持ってもらうことができ、研究を更に発展させられるアイデアもいただきました。審査員の方々や参加者の皆様の想像以上の関心に、学生の意気揚々と興奮気味に発表している姿が非常に印象的でした。今後の学生たちの更なる活躍に期待します。

物理実験室での実験奮闘中の様子 発表ポスターの前にて
奨励賞を受賞した学生(九州大学の受賞式会場にて)