令和元年7月から9月にかけて、科学技術振興機構(JST)の支援のもと、モンゴルの3高専(新モンゴル高専、モンゴル科学技術大学付属高専技術カレッジ、モンゴル工業技術大学付属モンゴル高専技術カレッジ)から学生20名及び教員4名を受け入れ、日本・アジア青少年サイエンス交流事業(さくらサイエンスプラン)を実施しました。
 名取キャンパスプログラムでは、研究室訪問を行いました。粘度の測定の基礎実験や風洞を使った翼の揚抗力測定、直流電動機や交流電動機の配線作業等を行い、学生たちはこれまで経験したことのない実験に熱心に取り組んでいました。また、高専3年生のミニ研究発表会のポスターセッションに参加したり、 東日本大震災で津波の被害を受けた名取市の閖上地区に出向いて震災復興関連施設等の見学をしたりしました。
 広瀬キャンパスプログラムでは、回路実践講座等の講義を受講しました。本校所属のモンゴルからの留学生がアシスタントとして個別に教える体制で進めたことで理解度がかなり向上したようで、学生たちは目を輝かせながら講義に聞き入っていました。また、外国籍教員と日本留学に関する質疑応答をしたり、宮城県大崎市長を表敬訪問して街の特色や同市とモンゴルとの交流の歴史などについて懇談をしたりしました。
 さらに、宮城県内のものづくり企業の製造・建設現場の見学も両プログラムで企画され、学生たちはエンジニアが活躍する様子に触れ、企業担当者から詳しい説明を聞きました。
 モンゴル高専の学生たちにとって、将来、高度な技術者になるために非常に有意義な時間となったようです。

【名取キャンパスプログラム(学生10名、教員2名):令和元年7月28日(日)~8月1日(木)】

粘度の測定方法を日本語で聴講 福村校長と記念撮影

 

【広瀬キャンパスプログラム(学生10名、教員2名):令和元年8月27日(火)~9月2日(月)】

回路シミュレータを用いた演習 修了式後の記念撮影