校長としての務めを終え、この3月末に去ることになりました。これまでの5年間、ほんの一瞬でも時間と空間を共有することのできた、すべての皆さんに感謝したいと思います。

 まずは学生の皆さん、皆さんの活き活きとした情熱と、ひたむきな向上心に元気付けられることが多かったと思います。若い時に迷ったり多少脱線したりしてもめげないで下さい。この学校の価値は、ここに学んだ皆さんこそ一番良くわかるはずです。自分の選んだ道に誇りを持ち、自分の才能に自信を持って、未来に立ち向かってもらいたいと思います。

 保護者の皆様には、学校運営に関して深いご理解と変わらぬご支援を頂いたことに感謝したいと思います。できるだけご要望をお聞きして、より良い学校になるよう努めたつもりです。まだ達成できていない部分に関しましては、新しく着任する校長にきちんと引継ぎをしたいと思います。特に、新型コロナウイルスの感染拡大のため、卒業・修了祝賀会を開催できなかった年度の卒業・修了生につきましては、感染終息後に何らかの催しを考えるよう、学校として後援会とご相談することを引き継いでおきます。後援会の会長はじめ役員の皆様には色々お世話になりました。改めて、感謝申し上げます。

 企業および地方自治体の皆様には、学生をインターンシップで受け入れていただいたり、卒業生・修了生の就職で大変お世話になりました。特に本校の産学連携振興会の会員になっていただいている企業の皆さんには、本校の教育と研究活動に対して多大な貢献をしていただきました。深く深くお礼申し上げます。

 同窓会の皆様には、さまざまな局面でご支援をいただきました。強い結束力と若手を育む温情によって、本校の学生は随分励まされてきたと思います。校長としても関東地区の同窓会等にご招待していただき、その熱気に触れさせていただいたのは、忘れられない思い出となりました。本当にありがとうございました。

 最後になりましたが、様々な困難を乗り越えて任期を全うできたのは、仙台高専の教員、技術職員、事務職員の皆様に支えられてのことと認識しております。苦楽を共にした皆様に深く感謝したいと思います。今後、新校長の下、仙台高専がより魅力ある学校となって行くことを、心より願っています。

福村裕史