令和3年6月14日(月)の4校時目に、本校学校薬剤師の遠藤尚美先生を講師にお迎えし、11号棟ICTメディア室を会場として「第2学年薬物乱用防止教室」を開催しました。
 本題に先立って、講演は時節に合わせ新型コロナウイルスの話から始まり、コロナウイルスには7種類あること、今流行中のものはそう致死率が高いものではなく、ワクチン接種によって集団免疫の獲得が人口の6~7割になるまで、免疫力を高めるべくひたすら眠り、しっかり食べる(特に朝食が重要で、水分の多い和食がより相応しい)ことが肝要であるとお話しがありました。
 続く本題では、終戦後の日本での薬物乱用の歴史を概観した後、特に若年層における喫煙・飲酒がいかに危険かに言及があり、さらにシンナー、大麻、覚醒剤、MDMA、危険ドラッグ等の恐ろしさを、依存性、乱用による妄想・幻覚、フラッシュバック(薬物依存の再燃)などに腑分けしながら説明がありました。
 その上で遠藤先生は依存者に共通する特徴は何か、薬物に手を出してしまうのはどんな時か、薬物を近づけないための工夫とは何か等に言及し、そこから導き出されるまとめとして、自分を愛おしみ大切にする(自己を低く評価しない)、自分が誰からも愛されていないなどという誤解をしない、信頼のできる人に出会って相談をする、自分と同じくらい周りの命も大切にする、自信を持って生きる、危ないところ(人にも)には近づかない(君子危うきに近寄らず)ということが大事であるとのお話がありました。
 大いなる夢を持って日々を過ごす学生たちにとって、薬物乱用などというつまらぬ陥穽に落ち込むことのないようにしてもらうためのよい警鐘になった講演会でした。

講演会の様子 講師の遠藤 尚美氏