東京・イイノホールで開催された一般社団法人レジリエンスジャパン推進協議会(会長:広瀬道明 東京ガス株式会社相談役)主催「第10回ジャパン・レジリエンス・アワード(強靱化大賞)」受賞式において,総合工学科の園田潤教授が「準グランプリ二階俊博国土強靱化提唱者賞」を受賞しました。
 ジャパン・レジリエンス・アワード(強靱化大賞)は,次世代に向けたレジリエンス社会構築へ向けて強靱な国づくり,地域づくり,人づくり,産業づくりに資する活動,技術開発,製品開発等に取り組んでいる先進的な企業・団体を評価,表彰する制度です。10回目の今回は,内閣総大臣賞と国土強靱化担当大臣賞が創設され,受賞式には岸田文雄内閣総大臣および村松国土強靱化担当大臣が出席されました。
 今回受賞した二階俊博国土強靱化提唱者賞は,園田教授が文部科学省科学技術研究費補助金基盤研究(B)や内閣府みちびき実証事業ほかで研究を進めている「災害捜索やインフラ点検のための人手不要な全自動AI搭載地中レーダロボット」に関するもので,地中レーダの大きな二つの課題を自動化する着想と実際の災害現場等での実証実験が評価されました。受賞式では,二階俊博衆議院議員はご欠席でしたが一般社団法人レジリエンスジャパン推進協議会副会長の藤井聡京都大学大学院工学研究科教授から賞を授与されました。
 2024年元日に発生した能登地震をはじめ地震や台風など大型自然災害が増加傾向にあるほか,近年報道でも取り上げられている水道管をはじめ建設後50年を経過したインフラの老朽化が大きな社会問題になっています。また,受賞後のスピーチでも触れましたが,東日本大震災では現在でもまだ2520名が行方不明であり,石巻市旧大川小学校の行方不明児童はじめ多くのご家族が捜索を継続しており帰りを待っている状況です。今後も引き続き自然災害や社会インフラの防災・減災・復興に資する技術を研究していきます。
 最後に本賞に推薦していただいた一般社団法人減災サステナブル技術協会ほか関係者の皆様に感謝申し上げます。

第10回「ジャパン・レジリエンス・アワード(強靱化大賞)」受賞式を開催
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000081924.html

首相官邸ジャパン・レジリエンス・アワード表彰式
https://www.kantei.go.jp/jp/101_kishida/actions/202404/23resilience.html

政府広報オンラインジャパン・レジリエンス・アワード表彰式
https://www.gov-online.go.jp/press_conferences/prime_minister/202404/video-283732.html

科学研究費補助金・基盤研究(B)の概要
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-23H01650/

賞状