令和5年4月28日(金)、総務省ホームページにおいて高専ワイヤレスIoTコンテスト2022(WiCON2022)の審査結果が公表され、広瀬キャンパス・脇山研究室のチーム名「仙台高専広瀬エリア放送・技術部」が総務大臣賞(最優秀賞)を受賞しました。
 WiCON2022は、IoT分野における若手人材の育成及び利活用の推進を目的として総務省が主催・開催するもので、コンテストに応募・採択された全国高専の16チームが技術実証を行い、有識者による審査委員会における審査の結果、最も優れた成果を残した案件に総務大臣賞が授与されます。
 仙台高専広瀬エリア放送・技術部は広瀬キャンパス・脇山研究室の学生5名からなるチームで、「戸別デジタルサイネージのための地上デジタルテレビ放送隣接周波数帯を用いたデータ伝送」を提案し、審査委員会における厳正な審査の結果採択され、令和4年7月から令和5年2月まで技術実証を行ってきました。
 本取り組みは仙台高専広瀬エリア放送で放送している地域の気象・交通情報を、エリア放送とは別の周波数帯・方式で家庭のテレビ受像機に表示させようとするもので、地上デジタルテレビ放送に隣接した周波数帯を用いれば家庭の既設テレビアンテナを利用できることに着目し、狭帯域・低伝送速度の無線データ通信であってもエリア放送で提供しているものと同等程度の地域情報配信が可能であることを実証しました。
 今回の総務大臣賞受賞は、学生たちの独創的なアイディアとそれを実現するまでの技術検証の積み上げや全体のプロジェクトマネージメントが高く評価された結果であると思います。コンテストを主催した総務省様および審査委員会の皆様、お世話になったコンテスト事務局の皆様に感謝いたします。
 令和5年5月24日(水)から26日(金)に東京ビッグサイトで開催される「ワイヤレスジャパン 2023×ワイヤレス・テクノロジー・パーク(WTP) 2023」の総務省ブースにおいて成果展示が行われるほか、25日(木)には同会場で成果発表会ならびに表彰式が開催される予定です。また、令和5年6月20日(火)にTKPガーデンシティ仙台を会場に開催される「ICTフェアin東北2023」においても、実証結果についての展示を予定しています。

【関連URL】
・総務省ホームページ:高専ワイヤレスIoTコンテスト2022 総務大臣賞の受賞者の公表
 https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban09_02000471.html
・高専ワイヤレスIoTコンテストホームページ:WiCON2022表彰審査結果
 https://kosen-iot-contest.jp/2022/result

提案課題と実証システムの概要

仙台高専広瀬エリア放送・技術部の学生と指導教員

広瀬体育館前での実証実験の様子 戸別デジタルサイネージの受信側システム