仙台高専広瀬キャンパスでは教育研究技術支援室の職員が中心となり、ものづくりの楽しさを知ってもらうことと仙台高専のPR活動を目的として、近隣の小・中学校や市民センターのイベントに技術職員を講師として派遣し講義や実験を行う「出前授業」を企画・実施しています。
 令和5年8月20日(日)と21日(月)に、児童14名(小学校4~6年生)とその保護者を対象に「簡単な電子工作入門 電子回路版 黒ひげ危機一髪」のテーマで出前授業を実施しました。今回は仙台高専の出前授業のホームページからお申込みいただいた方を本校にお招きし授業をおこなう「公開講座」形式で実施しました。
 この「電子回路版黒ひげ危機一髪」は、LEDが仕込んであるイヤホンプラグを剣に見立て、本体の12個あるイヤホンジャック(穴)に挿していきます。この回路の特徴は、12回路を切り替えることができるロータリースイッチを使用することでイヤホンジャック12個のうち1個だけ導通する仕組みになっており、その穴に剣を挿すと剣のLEDと本体のブザーが鳴ってあたり(ハズレ)を知らせるユニークな仕組みとなっています。
 授業では初めに、「高専」がどのような学校かを説明し、仙台高専広瀬キャンパスの授業風景などを紹介しました。その後、「電子回路版黒ひげ危機一髪」製作に必要な部品を確認し、製作手順を確認しながら製作をおこないました。力やコツが必要で製作が難しい箇所もありましたが、親子で協力し無事全員が完成することができました。完成後は親子で対戦をして楽しんでいました。
 出前授業の最後に児童と保護者にアンケートを記入してもらい、アンケートの感想では「作るのは難しかったけど遊ぶのが楽しかったからまたやってみたい(6年生)」「電子回路は名前を聞いたことがあるぐらいだったので、今回、実際にやって知ることができて良かったです(6年生)」「親子で楽しく学ぶことができました(保護者)」「子どもと一緒に出来る作業はなかなかないので良い機会でした(保護者)」といった声をいただきました。
 今年度は新型コロナウィルス感染症が5類感染症に引き下げられたとはいえ、感染拡大防止の観点から大規模(学年単位)の出前授業を見送っていましたが、来年度以降は例年通りの規模で出前授業を実施できるよう準備を整えたいと思います。

仙台高専の紹介 製作中の様子
完成品の写真 親子で対戦している様子