令和5年8月29日(火)~31日(木)の3日間、宮城県仙台市太白区の秋保リゾート ホテルクレセントにおいて第2回 COMPASS5.0 IoT分野ワークショップを開催しました。
 このワークショップは、IoT教育・アントレプレナーシップ教育の2つをテーマに、高専に求められている「モノづくり・ コトづくりにつながる教育システムの構築」を進めていくため、カリキュラムや教材等の活用方法について共有し議論することで、参加者の自校での教育実践へ繋げていくことを目的とし、オンライン参加を含め、全国高専から18名の先生方が参加してくださいました。
 1日目は、IoT教育、アントレプレナーシップ教育にグループを分けての活動となりました。
IoT教育グループは、拠点校におけるカリキュラム・教材の紹介及び実践報告、協力校における教材活用報告を行いました。アントレプレナーシップ教育グループは、拠点校である仙台高専と広島商船高専の取組みの紹介後、仙台高専で開発した教材を基に意見交換を行い、どちらのグループも教材等の活用方法について情報共有することができました。
 2日目の午前中は、行政機関や産業界から講師の方々をお招きして、産(企業)の技術動向と官(行政)の政策動向に関する講演会とパネルディスカッションを行い、午後は本校広瀬キャンパスと同じ仙台市西部の秋保地区で取組んでいる、センサーを使用した実証実験現場の視察をしました。
 3日目は「改訂版 MCC を意識した授業設計~IoT を使ったアントレマインドの醸成~」をテーマに、1日目のIoT教育グループとアントレプレナーシップ教育グループが協働でビジネスプランニングに取組み、グループワークと成果発表会が行われ、「ホームAI秘書」「どこでもアカデミア」等ユニークなアイデアが出されました。
 参加者からは「行政や企業の考えや取組みを詳細に把握できて参考になった」、「教育実践のイメージやヒントが掴めた」、「他校の取り組みや自校とは異なる各校の考え方や課題を知ることができた」等の感想をいただきました。 
 今後も社会における高専の立ち位置、高専がやるべきことを踏まえ、高専のスケールメリットを活かしたワークショップを開催することで、COMPASS5.0事業の目的である「生涯学び続ける未来技術人材育成モデルの開発・展開」に取り組んでまいります。

広島商船高専(拠点校)の取り組み紹介 パネルディスカッションの様子
実証実験現場視察(秋保ワイナリー) グループワーク(ビジネスプランニング)の様子