令和5年11月24日(金)、25日(土)、東北大学片平さくらホールにおいて、令和5年東北・北海道地区高等専門学校専攻科産学連携シンポジウムを開催しました。
 このシンポジウムは、東北・北海道地区高専の専攻科生による合同研究発表や企業の方との交流を通して、高専専攻科の研究・教育活動を活性化させることを目的として毎年開催しています。
 今年も昨年に引き続き、オンサイトとオンラインのハイブリット形式で開催しました。1日目は、開会式で仙台高専の澤田校長、第一ブロック研究推進ボード主査の苫小牧高専小林校長、本シンポジウムを共催している仙台高専の企業協力会である産学連携振興会会長の田中様から挨拶をいただいたのち、仙台高専産学連携振興会前会長の村石信之様から「モノづくり現場が乗り越えてきた世界の潮流」と題した基調講演がありました。次いで各高専から選出された14名の学生による専攻科長推薦オーラルセッションが行われ、自身の研究成果等について、7分という限られた時間の中、要点をまとめて発表していました。その後、仙台高専産学連携振興会に所属する41の企業にご協力いただいて、東北地区の専攻科生、仙台高専の本科4年生を対象として、「東北企業フェスタ」を行いました。この企画は、より多くの企業を学生に知ってもらうために企画したもので、企業ブースコーナーでは、企業の方と学生がその会社の製品や資料を見ながら会話を弾ませており、学生がメモを取るなどして熱心に話を聞いていました。
 2日目は、114件のポスター発表が行われました。学生同士のディスカッションはもちろん、来場した教員や企業の方からも質問を受け、一生懸命説明する姿が至る所で見られ、例年にも増して充実した発表会となりました。
 閉会式では、専攻科長推薦オーラルセッションの中より、最優秀賞、優秀賞、特別賞(会長賞)、特別賞(学生賞)について、仙台高専産学連携振興会副会長の三方様から楯と副賞が授与されました。今回は秋田高専の小野夏美さんが、最優秀賞を含む三つの賞を受賞する快挙を成し遂げました。
 2日間にわたって行われたシンポジウムは大盛況のうちに終了し、今回参加した東北・北海道地区高専の専攻科生にとっては、他校の教員や専攻科生とだけではなく、多種多様な企業の方とディスカッションの時間を持つことができ、自身のキャリアデザインを形成する上で大変貴重な経験となりました。この経験を活かし、更に研究や勉学に励んでもらいたいと思います。

 <受賞者は以下のとおり>
  最優秀賞
   小野夏美さん(秋田高専)

  優秀賞
   熊地純人さん(秋田高専)、今泉有人さん(八戸高専)、片岡佑記さん(福島高専)

  特別賞(会長賞)
   小野夏美さん(秋田高専)

  特別賞(学生賞)
   小野夏美さん(秋田高専)

仙台高専産学連携振興会前会長 村石信之様の講演

東北企業フェスタ

専攻科生ポスターセッション

受賞者の皆さん