令和6年3月4日(月)に第34回(令和5年度)トーキン科学技術賞贈賞式が仙台国際ホテルにて開催され,本校総合工学科張暁勇准教授がトーキン財団奨励賞を受賞しました。
 この賞は,材料,機械,化学,電気情報等の工学分野,およびこれらの融合する,環境・エネルギー,医工学,バイオテクノロジの学際分野において,優れた研究・開発成果を挙げた当該分野の将来を担う,宮城県内の教育・研究機関に所属する若手研究者を表彰するものです。
 張准教授は,画像処理と人工知能(AI)の研究を中心に,医療分野への応用研究を行っており,同賞は研究テーマ「診断根拠提示型AIによる医用画像の支援診断システムの開発」で受賞しました。
 本研究では,知識転移理論と学習データ拡張などの技術を用いて少量学習データでの効果的学習法を提案し,深層学習の可視化技術を用いて,根拠説明可能な医用画像支援診断AIシステムを開発することで,現在の医療画像診断AIシステムが抱える少量学習データでの効果的学習の困難性と診断根拠の説明困難性という二つの課題の解決に貢献しています。
 本研究は,情報工学および医工学分野において優れた研究であることを評価され,本賞の受賞にいたりました。

賞状

 

贈賞式にて(右:張准教授)